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ローズマリーを家庭菜園で育てる!育て方を順番に解説します

自宅で過ごす時間が増えたことから、家庭菜園を始める人が増えています。
中でもハーブ系の植物は様々なアレンジが利くことから育てたいと思う方が増えているようです。

とは言え、ローズマリーを育ててみたいと思う方の中には、
「家庭菜園の経験があまりないけど育てられるかなぁ?」
「ローズマリーの育て方は難しいの?」
と思う方もいると思います。

そこでこの記事では家庭菜園初心者の方でもわかるように、ローズマリーの育て方を順を追って解説します。
収穫後のアレンジ方法なども併せて紹介しますので、ぜひご一読くださいね。

目次

ローズマリーは初心者でも育てやすい

ローズマリーは初心者の方でも育てやすい植物です。

食用としてはもちろん、化粧品などにも利用されているハーブ。
ローズマリーはとても丈夫で風の影響を受けにくく、土の手入れがあまり必要ない植物です。

そのため、初心者でもとても育てやすいといえます。

ローズマリーを育てる事前準備

ローズマリーを育てる事前準備について説明しますね。

ローズマリーには種類がたくさんある!家庭菜園におすすめな種類はこれ!

ローズマリーは大きく分けて3つの分類がされているのはご存じですか?
それぞれのタイプと種類を紹介していきます。

ローズマリーの分類は以下の3つです。

匍匐性(ほふくせい):地面を這うように成長する
立ち性(たちせい):上に向かってすっと枝をのばす
半匍匐性(はんほふくせい):匍匐性と立ち性の中間のような性質

匍匐性(ほふくせい)のローズマリーの特徴

露地栽培の場合、地面を這うように枝を伸ばします。
プランターで育てる場合は、枝が垂れるように成長する点が匍匐性の特徴です。
匍匐性のローズマリーを育てる注意点としては、根腐れを起こしやすいと言うことです。
水を与えすぎたり、水はけの悪い土で育てたりすると、根腐れを起こしやすくなってしまうので、注意しましょう。

匍匐性のローズマリーの種類は以下のような種類が挙げられます。

ダンシングウォーター

ダンシングウォーターは成長が早く、たくさん花をつける、多花性です。
葉や花が風で揺れてその姿が戻っているように見えることから、ダンシングウォーターと言う名前になりました。

プロストラータス

プロストラータスはラテン語で「地を這う」という意味があります。
匍匐性のローズマリーは地を這うように成長していくのが特徴なので、まさに匍匐性のローズマリーを現した名前です。

プロストラータスに適した環境で育てれば1年中花を咲かせます。花は薄紫色で可愛らしい花です。

サンタバーバラ

サンタバーバラは広がりやすいハーブの中では、コンパクトな種類です。
ダンシングウォーター同様、多花性のためたくさん花を咲かせます。

立ち性のローズマリーの特徴

木のように、上に向かって枝を伸ばす特長があります。
支柱を立てなくても自力で上に伸びていく特徴のことを、立ち性といい、最大で2mくらいの高さまで育ち、生長のスピードが早いです。
枝が太く、葉も大きく丈夫であるため、手入れもあまり大変ではない種類。
手入れが大変ではないことから、ローズマリーの中でも育てやすい種類です。

立ち性のローズマリーの種類は以下のような種類が挙げられます。

トスカナブルー

トスカナブルーは丈夫な種類であるため、家庭菜園初心者の方でも挑戦しやすくおすすめです。
植えつけてからあっという間に生長するので、通年を通して収穫ができます。

香りだけでなく、味もほどよく感じられるため、お料理に取り入れても良いでしょう。

マリンブルー

マリンブルーは、日本で昔から親しまれている種類のローズマリー。
比較的ポピュラーで、育てやすい種類です。
立ち性のローズマリーの中でもかなり丈夫な種類のため、トスカナブルーと同様で初心者の方におすすめ。

さわやかな香りがするので、お部屋に置いても良いですね。

マジョルカピンク

マジョルカピンクは名前のとおり、ピンク色の花が咲きます。

家庭菜園によく用いられる種類。
葉が広がりすぎず、小ぶりなのでリースなどのアレンジメントを作るのにもぴったりな種類です。

半匍匐性のローズマリーの特徴

半匍匐性とは、匍匐性と立ち性の間の性質を持っています。
生長し始めたばかりのときは、枝が上に伸び(匍匐性の特徴)、ある程度まで生長すると、枝が少しずつ垂れてきます。(立ち性の特徴)

高さも出て、横にも広がるため、放置してしまうとなかなかボリューミーに。
程良く剪定しながら育てていきましょう。

半匍匐性のローズマリーの種類は以下のような種類が挙げられます。

ウッドローズ

ウッドローズは葉の発色が良く濃い緑色、花は鮮やかな紫色です。
寒さには比較的弱いためプランターで育てて、冬は室内で管理すると良いでしょう。

カプリ

カプリはラベンダーのような紫色の花を咲かせます。

香りはとても良いのですが、味は苦味があるので食用というよりは、ハーブティーにしたり、入浴剤にしたりと、香りを楽しむ使い方がおすすめです。

モーツァルトブルー

モーツァルトブルーは名前にブルーという言葉がが入っていますが、青紫色の花を咲かせます。
ローズマリーの中で、最も濃い青色の花が咲くとも言われているのです。

花の色が鮮やかなので、広い場所や大きめのプランターなどで育てると開花時にはとても素敵な光景が見られます。

ローズマリーを育てるために必要な道具

次のローズマリーを育てるために必要なものを紹介します。

必要なアイテムは以下です。

・ローズマリーの苗
・土(畑)
・培養土
・園芸用はさみ
・クワやスコップ
・ジョウロ
・プランター

準備が整ったらローズマリーを実際に育ててみよう

準備が整ったらローズマリーを実際に育てていきましょう。

ローズマリーを育てる時期

ローズマリーは4月~5月頃と9月~10月頃の2回、苗を植えつけるタイミングがあります。
種類にもよりますが、3月から11月頃に花を咲かせます。 

ローズマリーを露地栽培するときは広いスペースで

木立性のローズマリーは上に生長します。ほふく性のローズマリーは地面を這うように横に広がっていきます。広めにスペースを確保してください。

ローズマリーには3つの性質があるとご紹介しましたが、 育てる種類にあわせて場所を選びます。

匍匐性のローズマリーは、地を這って生長していくので広いスペースがあると良いでしょう。
立ち性のローズマリーは上方向に生長していくので、上に空間がある場所を選ぶことをおすすめします。
半匍匐性のローズマリーは、上にも横にも生長するので、 上にも横にもスペースを確保しましょう。 

露地栽培の場合は水やりはほとんど不要

ローズマリーは多湿な環境を苦手としています。
そのため、水やりはほとんど必要ありません。

プランターで栽培してる場合は、土の表面を触ってみて土が手に付いてこないくらい乾いているときに、水を与えます。

ローズマリーは太陽がしっかりと当たり、水はけの良い場所で育てる

先述しましたが、ローズマリーは日当たりがよく水はけの良い場所で育てましょう。

ローズマリーは途中で植え替えをすることを嫌う植物のため、植える場所をしっかりと決めてから苗を植えつけましょう。

・日当たりが良い
・風通しが良い
・水はけが良い

といった場所を選ぶと失敗しにくいです。

ローズマリーに肥料を与えすぎると肥料やけになる

ローズマリーは肥料を与えすぎると肥料やけになってしまいます。

肥料やけとは人間で言うと胃もたれのような状態。

植えつけ時に土に肥料を施しますがその後はほとんど不要です。

ローズマリーの育て方で注意するポイント

次にローズマリーを育てるときに注意するポイントについて解説します。

育てる環境に注意が必要

ローズマリーは育てる環境に注意が必要。
なぜなら、繁殖力が強くどんどん広がっていくからです。

庭のほんの少しのスペースで育てようと思って、育て始めたものの想像以上に広がってしまうということが起きてしまいます。
1度広がってしまったローズマリーは地道に抜くことしか減らす方法がありません。

そのためイメージと違ったということが起きないようにするためにも、育てる場所には注意が必要です。 

うどんこ病の対策をしよう

次に注意したいのがうどんこ病です。

うどんこ病にかかってしまうと、葉に粉をまぶしたような白い斑点が現れます。
うどんこ病にかかると葉が枯れてしまったり花が咲かなくなってしまったりといった被害があります。
うどんこ病の原因は葉にカビが発生してしまうことです。

原因となるカビが生えないようにするには、風当たりの良い場所で育てたり、葉が増えすぎてしまった時は適度に葉を取り除き風通しが良い状態を保ちましょう。

アブラムシの付着に注意

アブラムシが付着することもあるので、注意が必要です。
春から秋頃にかけて発生します。
葉が柔らかい生長期によく付着しますので、育て始めたばかりの頃には注意しましょう。
アブラムシがついてしまったら、牛乳を水で薄めたものをスプレーで吹きかけることで駆除ができます。

殺虫剤ではないので安心して使用できますよ。

ローズマリーは1年を通して収穫ができる

ローズマリーは1年中収穫ができる植物です。
先述しましたがどんどん広がっていく植物ですので、定期的に収穫しましょう。 

あまり大きくなりすぎてしまうと、まんべんなく栄養が行き届かないということが起きてしまうので、こまめにに剪定を行います。

枯れてしまった枝などがあれば取り除きましょう。

ローズマリーを保管するための4つの方法

ローズマリーを収穫したらどのように保管するか迷いませんか?
たくさんの量が収穫できるので保管方法も知っておくと役に立ちます。

4つの保管方法を紹介しますね。

常温保存

グラスなどに水を張り、収穫したローズマリーを入れます。
水の量は茎が浸かる程度でOK。
葉の部分に水が当たらないように注意してください。
グラスの水は毎日交換しましょう。

冷蔵庫の野菜室で保存

冷蔵庫で保存する場合は以下の流れで保管しましょう。

  1. 水で軽く洗い、水分を拭き取る
  2. キッチンペーパーを湿らせて包む
  3. ジッパーのついた保存袋に入れて冷蔵庫へ入れる

密封できる袋に入れることで乾燥が防げるので変色したり腐敗を防げます

冷凍庫で保存

  1. 水で軽く洗い、水分を拭き取る
  2. ラップで包む
  3. 冷凍対応の保存袋に入れて冷凍庫へ入れる

水分が残っていると傷みの原因となるのでしっかり拭き取りましょう。

乾燥ローズマリーの場合

  1. 洗って水分を拭き取る
  2. 枝の下側(根元側)、5cmくらいにある葉は取り除く
  3. 根元側を麻ひもで束ねる
    根元はしっかりと束ねますが、反対側は空気が通るように緩めにします。
  4. 暗い場所に吊るして乾燥させる
    直射日光が当たらない、湿度が高くないような場所を選ぶと良いでしょう。
  5. 葉を触って砕けるくらいまで乾燥したら完成
    完全に乾燥するまでには2週間から数か月かかります。
    期間が長く感じるかもしれませんが、どんどん乾燥していく過程を楽しんでも良いかもしれませんね。
  6. 乾燥したら密封できる容器やジッパーのついている保存袋に入れて保管する

保存できる期間は保管方法によって異なる! 

保管方法によって保存できる時期は変わってきます。

保存方法 保存期間
常温保存 1週間以内
冷蔵保存 1週間程度
冷凍保存 1か月ほど
乾燥保存 乾燥してから1か月

ローズマリーのアレンジ方法でおすすめの5つを紹介

ローズマリーはたくさん収穫できるので、アレンジ方法を知っておくと困りません。
おすすめのアレンジを5つ紹介します。

シンプルに使うなら料理の香りづけや臭い消しに

シンプルなアレンジであれば料理の香りづけや臭いを消すのにおすすめです。
乾燥してしまうと香りが強くなりすぎてしまうので、生のローズマリーを使用しましょう。

肉や魚と一緒に調理をするだけで、臭み消しの効果があります。

じゃがいもとベーコンと合わせてジャーマンポテト

じゃがいもとベーコンと合わせてジャーマンポテトに香りを付けてみるのもおすすめです。

材料
じゃがいも 中3個
ベーコン 適量
オリーブオイル 大さじ2
にんにくチューブ 2cmくらい
粒マスタード 小さじ1
ローズマリー(生or乾燥) 少し
塩、胡椒 少し

大人から子どもまで好きな味ですので、家族で楽しめますね。

夏におすすめローズマリーウォーター

夏にはローズマリーウォーターもおすすめです。

材料
レモン 1/4個
グレープフルーツ(あれば) 1/8個
ローズマリー 1本
炭酸水(無糖) 1L

夏には冷蔵庫に常備しておくと、 気分転換が手軽にできます。

ローズマリーとミントでハーブティー

ミントと合わせてハーブティーにするのもおすすめです。

葉っぱを手でちぎってマグカップに入れるだけなのであっという間に完成。
寒い冬のティータイムにいかがでしょうか?

材料
フレッシュミントの葉 3枚くらい
フレッシュローズマリーの葉 新芽1センチくらい
お湯 150ccくらい

ネットに入れて入浴剤にもなる

ローズマリーは入浴剤としても使えます。
生のローズマリーを3本くらいネットに入れます。

ネットはローズマリーが出てこない目の大きさであれば、なんでも大丈夫です。
ネットに入れたら湯船に入れるだけで、 入浴剤になります。
湯船にネットを入れてからお湯を張っていきましょう。

香りが弱いと感じたら軽く揉んでみると浴槽全体に香りが広がりますよ。

ローズマリーは手入れが少なく家庭菜園初心者におすすめ 

ローズマリーの育て方について解説しました。

ローズマリーは手入れがそこまで必要ではないので、家庭菜園初心者でも育てやすい植物です。

食べるだけでなく香りも楽しめるので、ぜひ育ててみてくださいね。 

 

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