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ナスの実がならない原因4つ|ナス栽培で大事なポイント教えます

焼く・煮る・炒めるなど、どんな料理にでも活躍する人気の野菜、ナス。家庭菜園でも簡単に育てられるのですが、栽培方法を間違えると実がならないことがあります。

今回紹介するのは、ナスの実がならないときの原因と栽培のコツです。

ナスの適切な栽培方法を知っていれば、実がならなくて困ることは少なくなるでしょう。とくに、ナス栽培初心者は必見です。

ナスが実らない原因は?

ナスの実がならない場合に考えられる原因は、主に4つあります。

最初にそれぞれの原因を詳しく解説するので、自分の栽培方法が間違っていないかチェックしましょう。

肥料の与え方に問題がある

肥料はナスの栽培に欠かせないものですが、与え方を間違えると実がならないことがあります。ナスに肥料を与えるときにポイントとなるのが、チッ素成分です。

チッ素はナスの生育を助ける重要な栄養素ですが、与える量が多いと枝や葉が育つばかりで、実がなりにくくなってしまうとされています。

肥料を与えるときは、含まれている栄養素の配合が大切です。ナス栽培で必須の栄養素は、リン酸・カリ・チッ素の3種類になります。

肥料を選ぶときは、これらが同等に配合されたものか、リン酸が多く含まれたものを選ぶとよいでしょう。

水やりの方法が間違っている

水やりの方法を間違えると、ナスが水分不足になったり水分過多で根腐れを起こしたりしてしまい、実がならなくなってしまいます。とくに、ナスの蕾が落ちる・花が咲かないなどの症状があったら、水分不足を疑いましょう。

花や蕾がうまく育たなければ、実はなりません。ナスは水分を多く必要とする野菜なので、水やりの頻度を増やしてみてください。

おすすめなのは、1日1回、朝か夕方に水を与えることです。気温が高いと水切れを起こしやすいので、暑い日が続くときは朝と夕方の2回与えてもよいでしょう。

日照不足

ナスは日当たりを好む植物です。日光があまり当たらない場所で栽培すると、成長に必要な栄養素をつくれず、実がならないことがあります。

ナスを栽培する場合は、南向きや東向きなどの日当たりのよい場所で育てましょう。

プランターで育てるなら、日照に合わせて置き場所を移動させるのがおすすめです。たくさん日光に当てることで、花や蕾が成長し、実がたくさんなりますよ。

適正気温から外れている

ナスの栽培適温は、23〜28℃とされています。数ある野菜のなかでも栽培適温が高めなので、気温が上がらないうちから栽培してしまうと、株が育たず実がならない可能性が高いでしょう。

ナスに適した栽培時期は、4月後半〜10月です。ゴールデンウィーク頃に植え付ければ、夏〜秋にかけて多くの実が収穫できるでしょう。

早くナスを食べたいからと焦らず、適正気温を守ることが大切です。

ナスの花が咲かないのは?

ナスの実は、雄しべと雌しべが受粉しなければ作られません。

花が開花しないと収穫量に大きな影響を及ぼします。しかし、花がなかなか咲かないこともあるんです。

ナスの花が咲かない大きな原因は、以下の3点です。

  • 水分不足
  • 栽培適温ではない
  • 日照不足

ナスを適切に栽培できないと、株が生育不良を起こし花が咲かなくなってしまいます。

適切な水分管理、栽培気温、日当たりに気をつけて栽培しましょう。

花が落ちてしまうのはなぜ?

花が落ちてしまうのはなぜ?
花が咲いたとしても、枯れて落ちてしまうことがあります。しかし、野菜の多くは成長期に約40%の花が落ちるといわれているので、心配はいりません。

葉の色がおかしい・全体的にしおれているなど、ほかの症状がない場合は、順調に育っていると考えてよいでしょう。

心配なのは、ほぼ全ての花が落ちてしまうことです。この場合は、チッ素過多とリン酸不足が原因だと考えられます。

チッ素が少なく、リン酸が多く配合された肥料を与えてみてください。

ナスの栽培で大切なこと

ナス栽培では、3つのポイントに注意すると初心者でも失敗が少ないでしょう。

続いてはナスの栽培で大切なポイントをご紹介しますので、参考にしてください。

肥料を切らさない

ナスのように大きな実をつける野菜は、必要な栄養素が多いので、肥料を切らさず育てるようにしましょう。

土づくりのさいに元肥や堆肥をすきこみますが、苗の成長に伴って肥料が足りなくなります。

苗を植え付け後、2週間経った頃から追肥してください。株の根元に、1㎡あたり約50gを目安に化成肥料を与えるとよいでしょう。

その後、収穫が終わるませ2週間おきに追肥すると、長い期間ナス栽培を楽しめますよ。

こまめに水やりをする

こまめに水やりをする
ナスは、野菜のなかでも水分を多く必要とする野菜です。

水分不足は株の生育に大きな影響を与えるので、こまめに水やりをすることが大切だと知っておいてください。

前述したとおり、ナスの栽培適温は23〜28℃、栽培時期は4〜10月と暑い季節になります。高温だと土壌中の水分蒸発が早くなるため、水分不足になりやすいでしょう。

水やり回数を増やす・直射日光に当てないなどの対策をして、水分不足にならないよう、注意してください。

最盛期に更新剪定を行う

更新剪定とは、ナスの収穫量が落ち着いた時期に、生育旺盛な枝を一旦切り落とす作業のことをいいます。

最盛期を迎えた枝を切り落とすのは不安になりますが、更新剪定することで疲れていた株が休息できるため、結果として収穫量が増えるんです。

更新剪定の方法は、とても簡単です。枝を半分〜3分の1ほど残し、ばっさりカットするだけで完了します。

その後は、日照不足や水分不足に気をつけながら栽培すれば、わき芽が伸びてより多くのナスを収穫できますよ。

ナスをたくさん収穫するポイント

最後に、ナスをたくさん収穫するうえで大切なポイントをご紹介します。

3つのポイントに注意すれば、たくさんのナスを収穫できるので、ぜひ試してみてください。

苗を丈夫な株に育てる

苗を丈夫な株に育てる
どのナスも、苗のうちは茎が細く葉も小さいヒョロヒョロの状態です。株が健康で丈夫な状態なら、折れてしまう心配や病害虫の被害にあう心配も少ないでしょう。

順調に育ったナスなら、たくさん花が咲き、収穫量がグンとアップすること間違いなしです。

収穫の時間帯に気をつける

収穫の時間帯に気をつける
ナスをはじめ、多くの野菜や果実は時間帯によって味が変化するといわれています。

ナスも朝と夕方で実の状態が異なるので、好みの時間に収穫するのがおすすめです。

  • 朝:甘さは少ないものの、みずみずしく新鮮
  • 夕方:みずみずしさは減るものの、糖分が高く甘みがある

日中は光合成によってたくさん栄養をつくるため、実に甘みが蓄えられます。その分、光合成するときに水分を消費するので、夕方になると水分が少なめで甘みの強いナスが収穫できるんです。

そして、夕方〜夜にかけてはナスも人間と同じように休息するので、夜の間に昼間蓄えた糖分を消費します。

これにより甘みは減るものの、休息により水分が蓄えられ、みずみずしい実となるんです。

剪定の仕方にコツがある

剪定の仕方にコツがある
ナスを剪定するときは、1つの枝に2枚以上葉が残るようにするのがコツです。

葉を全て切ってしまうと光合成できなくなり、剪定が原因で株が枯れてしまうこともあるんです。

また、剪定するときは枝だけではなく根もカットするとよいでしょう。この作業を根切りといい、株から30cm離れた土中にスコップを垂直に差し込み、根を切ります。

伸びすぎた根をカットすることで、吸収した栄養分を速やかに株全体へ送れるようになるんです。

まとめ

ナスの実がならないときは、栽培方法が間違っている可能性が高いといえます。そのため、まずは以下のポイントを見直しましょう。

  • 水やりの頻度
  • 肥料の与え方
  • 栽培環境(日当たり、気温)

適切な環境で栽培すれば、ナスは多くの花を咲かせ、丸々とした実をたくさん実らせます。

ナスの実がならなくて悩んでいるのなら、今回紹介した栽培のコツを参考にしながら育ててみてください。

家庭菜園でも、美味しいナスがたくさん収穫できること間違いなしです。

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