ミニトマトを栽培中、葉っぱが黄色くなることに悩んだ経験がある人は、多いのではないでしょうか?理由がわからず、ミニトマトが枯れてしまったことも少なくないでしょう。
ミニトマトの葉が黄色くなるのには、理由があります。今回は、ミニトマトの葉はなぜ黄色くなってしまうのかに加えて、有効な対策をご紹介。
考えられる理由を知れば、ミニトマトの葉が黄色くなることを防げること間違いなしです。
目次
ミニトマトの葉が黄色くなる原因と対処法
最初に、ミニトマトの葉が黄色くなったときに考えられる原因を7つご紹介します。
それぞれの対処法も合わせて解説するので、参考にしてください。
葉の老化現象
ミニトマトに限らず、野菜の葉が黄色くなるということは、葉が老化したのが原因の可能性があります。
植物は、葉のなかにある葉緑素で光合成して栄養を取り込んでいることは知られていますよね。
実ができると、葉に溜め込んでいた栄養素が実へと集中します。すると役目を終えた葉は黄色くなり、やがて地面へ落ちるんです。
この場合、ミニトマトが正常に生育しているということなので、全く問題ありません。
老化が原因の場合、対策はありません。ミニトマトが正常に生育していることを喜びましょう。黄色くなった葉は手などで簡単に摘み取れるので、日々の管理で取り除くのがおすすめです。
病気被害
ミニトマトが何らかの病気にかかっている場合も、葉が黄色くなります。
葉が黄色くなったときに考えられる病気は、以下の4つです。
<葉かび病>
<すすかび病>
<斑点病>
<輪紋病>
どの病気も、突然葉が黄色くなって落ちるわけではありません。最初に斑点が見つかったりカビが発生したりと、必ず前触れがあります。
病気の発生を防ぎたいなら、風通しの良い場所で適度に水やりをして栽培しましょう。
葉かび病などの病原菌は、湿度が高く葉が生い茂った環境を好むので、風通し良くするだけで効果的です。
害虫被害
ミニトマトに寄生する害虫には、アブラムシ・ハダニ・ハモグリバエなどがいます。しかし、これらの害虫はミニトマトの葉が黄色くなる直接的な原因にはなりません。
害虫の食害に遭ったために株が弱っていく過程で葉の色が黄色くなることはあっても、虫の影響で葉が黄色くなるわけではないんです。
葉が黄色くなる直接的な原因となるのは「トマトサビダニ」という名の害虫です。
トマトサビダニは体長0.2mmほどのため、肉眼では見つけられません。葉や茎に口を挿し込み吸汁し、栄養を吸い取るため、黄色くなってしまうんです。
トマトサビダニは、乾燥した環境で大量発生するといわれているので、乾燥させないように育ててください。こまめに葉水すると、発生を防げるでしょう。
肥料の欠乏や過剰障害
ミニトマトは、栄養素が少なすぎる場合や多すぎる場合にも葉が黄色くなります。
欠乏・過多により葉を黄色くするといわれているのは、以下の栄養素です。
- カルシウム欠乏
- カリウム過多
- カリ過多
- 鉄欠乏
植物の栄養素を調整するには、肥料を使うのが一般的です。肥料を適切に与えることで、欠乏・過剰障害は防げるでしょう。
肥料は、適切な量を与えるからこそ植物に良い影響を与えます。肥料を与える場合は、容器などに記載されている容量を守れば間違いないでしょう。
水やりの不足
ミニトマトに限らず、植物の成長に水は欠かせません。水やりを怠ると、葉が黄色くなることがあるので注意してください。
一般的に、ミニトマトの水やりは1日に1回、朝与えるのがよいとされています。
朝にたっぷり水を与えれば、その後に降り注ぐ太陽の光を吸収し、スクスク成長するでしょう。
水のやりすぎによる根傷みや根腐れ
水やり不足はミニトマトの葉が黄色くなる原因になると前述しましたが、反対に与えすぎるのも悪影響になります。
水を与えすぎると、ミニトマトの根が水分を吸収しきれずに窒息したような状態になってしまうんです。
ミニトマトの根が窒息した状態を、根腐れといいます。根腐れを起こしたミニトマトは、水分を吸収できなくなってしまい、株全体が枯れる原因となります。
ミニトマトの枯れた葉を切るのはあり?
黄色くなった葉は、すぐに取り除くようにしましょう。その理由が、以下の3つです。
- 緑色に戻ることはない
- 黄色くなった葉は光合成できなくなる
- 下の葉の邪魔になる
葉が黄色くなってしまったということは、葉の内部にある葉緑素がなくなったことを意味します。
黄色くなった葉は緑色に戻ることはないうえ、葉緑素がなければ葉は光合成できないので、茎につけておく必要がないんです。
また、黄色くなった葉があることで下の葉の光合成を邪魔する可能性も。黄色くなった葉は、茎につけておいてもメリットがないので、気づいたらすぐに取り除きましょう。
手強いハダニを駆除するには?
ハダニは、直接ミニトマトの葉を黄色くする原因になるわけではありません。しかし、大量発生することでミニトマトを枯らし、枯れていく過程で葉が黄色くなってしまう場合があります。
ハダニの発生に気づいたら、以下の方法で駆除しましょう。
- スプレーボトルに水を入れて散布
- 木酢液を散布
- ハダニに合った農薬を散布
ハダニと一口にいっても、さまざまな種類が存在します。どの品種も大きさが0.5mmほどなので、駆除には水や木酢液、薬剤の散布が効果的です。
スプレーボトルなどに入れて、株全体に散布しましょう。
根が痛むと株全体が弱る
ミニトマトなどの植物は、水分や土のなかの栄養素を根から吸収します。そのため、根が傷むと株全体が弱ってしまう原因になるんです。
前述したように、根が傷む原因には以下のものが考えられます。
- 水分不足や水分過多
- 肥料欠乏や過剰過多
傷んでしまった根は、その部分を切り取らなければならないこともあります。
そうなると、水分や栄養素の吸収が阻害されてしまうので、根の痛みにはとくに注意しましょう。
まとめ
ミニトマトの葉が黄色くなったときに考えられる原因は、主に6つです。
- 葉の老化
- 病気被害
- 害虫被害
- 肥料の欠乏や過剰障害
- 水やりの不足
- 水のやりすぎによる根腐れ
このうち、葉の老化はミニトマトが正常に生育している証拠なので、問題ありません。その他の原因は、育て方を工夫することで防ぐことが可能です。
葉が黄色くなっても、すぐに株が枯れるわけではありません。多くの場合、葉が黄色いと気づいたときにすぐ対処すれば大きな被害になることはないので、日々の世話や管理を怠らないようにしましょう。
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