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【ズッキーニの育て方】丈夫な野菜で育てやすい

「ズッキーニは本当に育てやすいの?」
「ズッキーニを育てる時に気をつけることは?」
「ズッキーニの栽培はどうやったら上手くいく?」
ズッキーニを家庭菜園で育てたいと思っていても、こんな疑問をお持ちではないでしょうか。

家庭菜園の初心者だからこそ、様々なことが気になりますよね。

そこでこの記事では、ズッキーニを家庭菜園で育てる手順や注意点などを紹介します。

ズッキーニは新鮮さが魅力の野菜なので家庭菜園にぴったり

ズッキーニは水分がたっぷりと含まれていて、みずみずしい果実ほど美味しい野菜になります。
そのためズッキーニは収穫したあと、水分がなくなる前に食べるとより美味しく食べることが可能です。

家庭菜園で育てるズッキーニは、収穫した当日に食べることも可能なため、新鮮さが魅力の野菜を育てるには最高の環境といえます。

そんなズッキーニですが、育てるためには他の野菜と同じく、土やプランターなどは事前に準備しておかなければいけません。
次からはズッキーニを育てるために必要なものについて紹介しますね。

ズッキーニを育てるための事前準備

ズッキーニを家庭菜園に植えるためには、種類を決定し、プランターや土の準備をしていきます。
ズッキーニには種類が多いですが、育てる手順や方法はほぼ変わらないため選びやすいです。

また土に関しても通常、家庭菜園で使われるものがあれば育てることが可能なため、事前準備もホームセンターなどで揃えることができます。

種類や準備するものについて、以下で詳しくご紹介しますね。

育てるズッキーニの種類や特徴

上述しましたが、ズッキーニには様々な種類があります。

種類といっても、味が大きく変わるものではなく、見た目に違いがある程度です。

・きゅうりくらいの大きさのもの
・丸っぽいみためのかぼちゃや卵型
・UFOのような形

基本的に味はほぼ同じで見た目が違います。

また植える時期や育て方にも大きな違いがないため、スタンダードな形と一緒に面白い形を育ててみても良いでしょう。

ズッキーニを育てるために必要な道具

ズッキーニを育てるために必要なものは以下のものが挙げられます。

・プランター
・野菜用の培養土
・鉢底石(軽石でも可)
・園芸用はさみ
・スコップ
・ジョウロ

ズッキーニは1株が縦に伸びる植物です。

かぼちゃの仲間ではありますが、横に伸びることはありません。
プランターも直径36×深さ30cm程度(12号サイズ)のゆったり大きめのものを準備しましょう。

収穫期になるまでは水のやりすぎに注意する必要がありますので、排水性もしっかり確保してください。
プランターの底に、鉢底石や軽石を敷き詰めて水はけが良い状態を保ちます。

軽石は他のプランターにも使うため、ホームセンターで多めに購入しても良いでしょう。
鉢底石をしいたプランターに野菜用の培養土をたっぷり入れたら、準備完了です。

それでは次からは、実際にズッキーニを植える手順を紹介していきます。

準備ができたら実際にズッキーニを育てよう

プランターや土の準備ができたらいよいよズッキーニを植えていきますが、その前にズッキーニの成長時期を知っておきましょう。

ズッキーニを育てたことのない初心者だからこそ、ズッキーニの育成知識を少しでも増やして取り掛かりましょう。

ズッキーニを植える時期

ズッキーニが育つ時期を表にまとめました。

生長工程 やること 時期
種まき、水やり 3,4月
芽吹き~苗 水やり、追肥 4,5月
果実 収穫、葉取り 6月~8月

ズッキーニは温かい気候で育つ植物です。
そのため種まきも気温が温かく、ぽかぽかとした陽気になってから行いましょう。

一般的にゴールデンウィーク前後までにはじゅうぶん気温が高くなっているため、遅くてもゴールデンウィーク前には種まきを終わらせてください。

寒冷地や温かすぎる地域では、表に書かれてある時期と少し前後することもあるため、住んでいる地域の気温をチェックしながらズッキーニを育てていきましょう。

しっかりと大きなズッキーニに育てるための、定植期では日々の水やりが重要です。

追肥と記述はしていますが、頻繁にやらずともしっかり育ちます。
夏野菜として代表的なズッキーニは、収穫時期も夏真っ盛りの頃です。
暑い日が続く時期になる野菜ですので、収穫したらすぐに調理して食べると美味しく食べれます。

ズッキーニは露地栽培で育てるのがおすすめ

ズッキーニは基本的に環境を整えず、自然のままに育成する露地栽培がおすすめです。
しかし、ズッキーニは収穫期に入ると乾燥に弱くなるため、水やりの頻度には気をつける必要があります。

暖かめの気温と土、水が必須になるため、春〜夏にかけて栽培していきましょう。

ズッキーニの性質上、特段つるが伸びたりするわけではないため、プランターでも栽培は可能です。

しかし株が縦にながく成長していくため、余裕を持って高さ、幅、奥行き共に30cm以上の約28〜50リットル以上のプランターを準備しましょう。

ズッキーニを植えたあとも、水やりや肥料などお世話の手順がありますので、詳しく紹介します。

ズッキーニへの水やりのコツ

ズッキーニの水やりは定植期と収穫期で異なります。

時期 水やりのタイミング
定植期(直後~2週間) 乾燥に注意し、たっぷりと
定植期(2週間以降) 土が乾燥したタイミング
収穫期 乾燥に注意し、1日2回以上

プランターに植えた直後の定植期では、土の乾燥に注意してたっぷりと水やりをおこなってください。

2週間ほどたっぷりと水をやる期間がすぎたら、次は水の与えすぎに注意します。
しっかりと土が乾燥してから、次の水やりをおこなっていきましょう。

そして果実がなる収穫期に入ると、またしても水分がたっぷりと必要になります。
特に収穫期では真夏の時期で気温も高く乾燥しやすいため、朝夕の1日2回の水やりを徹底しましょう。

ズッキーニを育てるのに適して場所は日当たりの良い場所

ズッキーニを育てるには日光がよく当たる場所がおすすめです。

また風通しが良い場所も好むため、プランターを置く場所は購入前に検討しておきましょう。
ただしあまりにも直射日光があたりすぎる場所では乾燥がひどくなるため、程よく日陰がある場所がおすすめです。

ズッキーニは2週間に1回肥料を与えよう

ズッキーニに肥料を与えるのは、一番最初の実が収穫できてからです。

毎日、毎週与えるのではなく、2週間に1度のペースで追肥していきましょう。
2週間に1度の追肥になるため、成長具合が不安になることがあるかもしれません。

しかし肥料の与え過ぎは逆に成長を妨げる可能性がありますので、焦らずカレンダーをチェックしながら追肥をしていきましょう。

ズッキーニを育てるときの注意点3つ

ズッキーニを育てるときに特に注意が必要なポイントは以下の3つです。

  • 病気
  • 害虫
  • 収穫の時期

気をつけるべきことはもちろん、簡単な対応方法なども詳しく紹介していきますね。

病気に注意

ズッキーニがかかりやすい病気として特に注意が必要なものを紹介します。

  • 灰色カビ病
  • うどんこ病

灰色カビ病は湿度が高く、ジメジメとした環境で発生しやすい病気です。
葉っぱや茎、株などが柔らかくなり、褐色化したあとに腐ってしまいます。

また、うどんこ病は名前の通り、うどんの粉を葉っぱ全体にまぶしたように白っぽくなる病気です。

どちらも糸状菌と呼ばれるカビが原因で発症します。
糸状菌は土のなかに潜み、増殖している菌になり、水やりで跳ね返った土などから葉っぱや茎につくことが病気の原因です。
糸状菌は湿気を好む習性があるため、日当たりがよく風通しが良い環境を保ちましょう。

また、ズッキーニの葉が茂っていると湿気の原因になるため、不要な葉っぱを適度に排除することも効果的です。

害虫の被害にも注意が必要

ズッキーニには様々な害虫がよってくるため、それぞれ予防・対応することが必要です。

葉っぱや茎を食い荒らしてしまう虫もいるため、虫除けネットや酢などを使って防虫することも視野にいれましょう。

代表的な虫としては以下の3種類です。

  • アブラムシ
  • ウリハムシ
  • オオタバコガ

ウリハムシやオオタバコガは虫の姿が見えやすく、つまみやすいため見つけたらピンセットや指で取り除きましょう。

しかしアブラムシは小さく、大量に発生するため、対処がとりづらいです。
アブラムシはてんとう虫の大好物でもあるので、春先のてんとう虫に食べてもらうこともおすすめです。

アブラムシについては以下の記事も参考にしてみてください。

てんとう虫がこない場合は、ホースの水圧で吹き飛ばすと、アブラムシを多少へらすことが可能になります。

収穫のタイミングに注意

ズッキーニは収穫のタイミングが非常にシビアな植物です。

果実ができてから、大きくなるまでの期間が早いため、果実ができたらこまめに大きさなどをチェックしておきましょう。
ズッキーニは収穫が遅れ、大きく育ちすぎてしまうと味が落ちるだけでなく、株本体にも負担がかかります。

継続して良いズッキーニが育つように、ちょうど良い大きさになったらすぐに収穫していきましょう。

ズッキーニを収穫する目安について

ズッキーニを収穫する目安は開花後、5〜7日ほど経過したら収穫します。

5~7日ほどで実の長さが20cmほどになるため、ハサミで切り取りましょう。

また実を収穫すると同時に、すぐ下の葉を切り取って風通しをよくすることも重要です。

上述したように、湿気はズッキーニの病気の原因になりますので、不要な葉っぱは切り取っておきましょう。

ズッキーニの保存方法は?

ズッキーニは乾燥をさけるため、新聞紙にくるんでしまえば常温で保管することが可能です。
風通しの良い冷暗所において保存すれば、1週間ほど保存できます。

もう少し期間を長く保存したいのであれば、冷凍保存も可能です。
冷凍保存の場合は、使いやすいようにカットして水気をとってから冷凍用の袋にいれましょう。

ズッキーニは収穫後、アスパラと同じく時間がたつにつれて水分が抜けてスカスカになります。

保存状態がよければ最長で2週間ほどは常温保存が可能ですが、美味しい状態で味わうためには1週間前後を目安に食べましょう。

冷凍保存の場合には3週間を目安に使い切ってください。

ズッキーニの使用方法を5つ紹介

みずみずしく、シャキシャキとした食感が楽しいズッキーニのレシピについて紹介します。
どのレシピも手軽なものですので、ぜひ作ってみてください。

ズッキーニのナムル

暑い夏のおつまみに最適な一品です。

  1. ズッキーニを薄切りに電子レンジで1分ほど加熱
  2. ごま油、薄口醤油、鶏ガラスープの元、おろしにんにくと混ぜる

混ぜ合わせてすぐに食べても美味しいですが、数分時間をおくと味がよく馴染みます。

夏に食べたい!豚バラミルフィーユ

見た目も華やぎ、食卓の一品として有能なレシピです。

  1. ズッキーニやナスを薄切りにする
  2. 大皿に切った野菜と豚バラ肉を交互にのせる
  3. レンジでお肉のピンク色がなくなるまで加熱

ゴマダレ、味ポン、和風ドレッシングなどどんな味でもピッタリの温野菜サラダになります。

ツナとコーンのズッキーニボード

淡白な味のズッキーニをこってり濃厚な味に変更できる一品です。

  1. 油をきったツナ缶と水気をきったコーン缶をマヨネーズと混ぜる
  2. ズッキーニを縦半分に切り、中身をスプーンでくり抜く
  3. ツナ、コーンをズッキーニに詰め込みとろけるチーズをかける
  4. オーブンでチーズに焦げ目がつくまで焼く

ズッキーニを丸ごと使うため、写真映えもあるメニューになります。

ズッキーニと豚マヨ炒め

面倒くさいときの片手間一品として優秀なメニューです。

  1. ズッキーニを輪切りにする
  2. マヨネーズをフライパンに入れ少し炒める
  3. ズッキーニと豚バラ肉をフライパンに追加
  4. ズッキーニがしんなりしたら、マヨネーズと塩コショウで味を整える

豚バラを使っているため、副菜ではなくメインのおかずとしてもお役立ちできます。

ナスとズッキーニの味噌煮込み

こってりとした味やスタミナ系の料理が苦手な人におすすめの、優しい触感のメニューです。

  1. なすとズッキーニを一口大に乱切りにする
  2. 味噌、みりんを大さじ3、砂糖、お酒を大さじ2ずつ入れて火にかける
  3. 調味料がとけたら、なすとズッキーニを投入し柔らかくなるまで煮込む

シャキシャキとした食感も美味しいですが、煮込んだトロトロのズッキーニの美味しさを体感できる一品になります。

ナスも家庭菜園で育てられるので、合わせて育ててみてはいかがでしょうか?

ズッキーニはいろいろな料理が楽しめるので家庭菜園におすすめ

水やりのタイミングがなかなか難しいズッキーニですが、特別なものを準備したり、寒さや暑さに弱くありません。

家庭菜園でプランターを使った育成方法を紹介しましたが、畑で育成するのもほぼ同じ手順になります。

日当たりがよく、風通しが良い場所で、湿気に注意しながら育てていきましょう。

 

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