家庭菜園で人気のハーブ「バジル」ですが、葉の収穫が終わるとそのまま処分…と言う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、バジルの種取り、種取り、保存の仕方などについて、紹介していきたいと思います。
バジルの種
バジルは、株が大きくなると先端に花が咲いてきます。そして花びらが散ると、その花の萼(がく)の中には種ができています。収穫時期が終わるころにその種を取っておけば、いろいろ活用できますよ。
- 種(バジルシード)は、スーパーフードとして頂く事が出来ます。
- 容器に播いて発芽させて、「バジルスプラウト」として料理の付け合わせ、サラダに。
- もちろん、翌年に種として使う事も出来ます。
せっかく大切に育てたバジルですから、種取りして楽しみましょう。
採種方法
バジルの種は、乾燥し、茶色くなった花穂からとります。花びらが散ったあと、しばらく経ってから全体が茶色くなっている物を、種が落ちる前に摘み取ります。もし、早くとりすぎて茎の部分が青い場合は、1週間程天日干しすれば茶色くなってきます。
種の入った殻を穂の茎より落とします。
茎を指でつまんで茎に沿ってスライドさせて、種の入った殻をしごき落とします。手袋をして行いましょう。素手では痛い事もあります。
殻を指でほぐして、種を取り出します。
種が入った状態の殻を細かい目のフルイやザルなどの中に入れて、トレーなどを受けて、殻を指で揉みほぐして、殻の中から種をはじき出します。強くすると種がつぶれることもあるので、優しくほぐします。
種が出たら、フルイやザルを使って、ふるい落とします。
抜け殻と種を選り分けます。
ふるい落とした種には抜け殻も混ざっているので、トレーを揺すり、抜け殻を飛ばします。その時に、抜け殻の軽い部分は飛んでしまいますが、ヘタの様な物は残るので、平らな場所で手でより分けます。
採取したバジルの種は、量にもよりますが、たくさん取れた場合は「翌年の栽培するための種」と、「バジルシード」で利用する分と、「バジルスプラウト」として利用する分にわけましょう。
種の保存方法
採取した種を翌年使いたい!と言う方に、種の保存について紹介します。
種は、バジルに限らず環境の変化を受けると保存がうまく行きません。まず、種を保存するには「湿気・空気・光・高温」を避ける必要があります。
- 採種したら、しばらくしっかりと「乾燥」させます。
- 紙封筒などに入れて、「湿気」を調整します。
- ポリ袋に入れて、「空気」を遮断。二重にしても大丈夫。
- 缶などに入れて「光」を遮断する。
- 冷暗所で、保管し、「高温」を避ける。
※冷暗所で冷蔵庫を使う場合は、冷凍庫には入れないで下さい。
最後に
採取して保存した種は、翌年には種まきするようにしましょう。長年置いてしまうと、発芽率が悪くなってきます。ただし翌年に植えても、保存状態などにより100%発芽するわけではないので、注意が必要です。
栽培したバジルの種取りも楽しいと思います。ぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。