新規会員登録
  • リセット

カテゴリー

プロ農家、プチ農家、家庭菜園まで!
みんなでつくる農業ファンサイト

ご利用無料!
新規会員登録
はこちら

ほうれん草が黄色くなるのはなぜ?原因と対処法を深堀り!

ほうれん草を育てているけど、「黄色くなって、元気がない」といった事はありませんか?

肥料はきちんと与えたけど…なぜ?という方に、今回はほうれん草が黄色くなってしまう原因と対処法について、深堀りして行きたいと思います。

ほうれん草の種まき

ほうれん草は秋蒔きの場合、8月下旬~の暑さがひと段落してからが良いでしょう。暑さには弱いので、もし30℃を超えるような日がつづくなら、種まきを見合わせる事も必要です。

上手く育たない原因(土壌酸度)

気温が落ち着いて種を播いたけどうまく育たないという場合、考えられるのは土のpHの問題です。ほうれん草は酸性土壌を嫌うので、原因として考えられます。
pHが酸性で6以下の場合は、生育が悪くなります。また、pH5以下となれば枯れてしまいます。ほうれん草は、pH7~8のアルカリ成分の多い土壌を好みます。

土壌が酸性土壌の場合の対処法

まず、土壌酸度計などで畑の酸度を計測します。酸度計が無い場合などでは、生えている雑草で判断する事も出来ます。スギナ、ハコベ、オオバコなどが生えていると酸性土壌と判断できます。

そして、pH6以下の酸性の場合は「石灰」を施しアルカリ土壌に改善して行きます。石灰には「消石灰」「苦土石灰」「有機石灰」と種類があり、使用方法、使用量も異なりますので、注意して使用しましょう。

※「消石灰」「苦土石灰」は、種まきの2週間前までに施します。すぐ使う場合は「有機石灰」です。

※「苦土石灰」は化成肥料と同時に使用するとガスが発生するので、肥料は1週間はあけて施しましょう。

葉が黄色くなる原因(土壌の微量要素不足)

土壌の酸度を測ったら、pHは問題無かったのに葉が黄色くなるという場合もあります。原因は「土壌の微量要素」が不足している場合です。「カルシウム」や「マグネシウム」が不足すると、葉が黄色くなることがあります。また、低温や乾燥が続いた時、栄養分が吸収できない場合があり、葉が黄色くなる場合もあります。

葉が黄色くなった場合の対処法

まずは、ほうれん草の葉が黄色くなったら、「粒状苦土石灰」を撒きましょう。「苦土石灰」はマグネシウム(苦土)、カルシウム(石灰)で出来ているので、その補給になります。「苦土石灰」は粉状のものもありますが、粒状の物を使用する事で、成分がゆっくり溶け出して長く効果が続くため、おすすめです。「苦土石灰」の成分である「マグネシウム」「カルシウム」は、葉を形成する為に必要な要素となり、葉を丈夫にしてくれます。

撒きかたとしては、畝にばら撒いて下さい。そして低温、乾燥により栄養分が吸収されない事が考えられる場合は、潅水する事も必要です。

※潅水は、厳寒期は、凍結などに注意が必要です。ハウス栽培、マルチ栽培は有効です。

害虫の被害

ほうれん草がうまく育たない原因で、害虫の被害も考えられます。同じ畝で育てていても、生育に差があるなどの場合は、土の中に「コガネムシの幼虫」がいる事が考えられます。

害虫の対処法

「コガネムシの幼虫」を早めに見つけられたらいいのですが、見つけられず被害が拡大する事を防ぐため、そんな時は「ダイアジノン粒剤」を使用して対策をしましょう。

まとめ

ほうれん草の生育が悪い、葉が黄色いなどの原因は「高温、土壌酸度、害虫」の3つの事が考えられます。 種播きの前からの土の準備をしっかり行い、気温を見て種を播く事、害虫対策も忘れずおこなえば、上手く育てる事が出来ると思います。

あなたにおすすめのコラム

【かぼちゃ】雄花ばかり・雌花ばかりってどうして?対処法は?
かぼちゃを家庭菜園などで栽培していると、雄花しか咲かないことがあります。 植物の多くは、雌花と雄花が受粉することで実ができるので、雄花ばかりでは受粉ができなくなってしまいますよね。なぜ、雄花ばかりが咲
【キュウリを育てる】家庭菜園でのキュウリの育て方を解説
夏になると食べたくなる、キュウリ。 いろいろな方法で食べられるので、食欲が低下しやすい夏にぴったりの野菜です。 「キュウリを食べるだけでなく、自分で育ててみたい」 「家庭菜園でキュウリは育てられるの?
【ズッキーニの育て方】丈夫な野菜で育てやすい
「ズッキーニは本当に育てやすいの?」 「ズッキーニを育てる時に気をつけることは?」 「ズッキーニの栽培はどうやったら上手くいく?」 ズッキーニを家庭菜園で育てたいと思っていても、こんな疑問をお持ちでは
【トマトの害虫】カメムシによる被害と正しい駆除方法
家庭菜園などでもつくられることの多い、トマトやミニトマト。初心者でも簡単に育てられるとあって人気の農作物ですが、栽培にあたってはカメムシの食害に注意が必要です。 今回は、カメムシの生態やトマトへの被害
【バジル栽培】室内で簡単に!初心者でもばっちり収穫のポイント
バジルはハーブの中で代表的な存在ですが、枯れやすい植物のため、育て方が難しいといわれています。 バジルはシソ科でミントと同じ仲間です。ミントは育てやすいのに、バジルは育ちにくいのは疑問に思いますよね。
【パンジーの鉢植】鉢の大きさやキレイに咲かせるための用土選び
パンジーは10月下旬〜5月中旬に咲く一年草です。冬に咲くパンジーは、冬のガーデニングにはとても重宝されています。 しかし、パンジーの鉢植をキレイに咲かせるためには、いくつかのコツと気をつけるべき点があ
【ミント】プランターでの楽しみ方|ミントの好む環境を上手にキープ
ミントは、抗菌作用・リラックス効果・不調改善・疲労回復など優れた効能があります。入浴剤や漢方薬として古代ギリシャや中国で育てられてきました。 また料理、お菓子やお茶などの飲食だけでなく、ミントの香りを
【ミントの育て方】家庭菜園でミントを育てるのは簡単 
近頃、家庭菜園を始める人が増えていますね。 家庭菜園に興味がある人の中には、ご自宅でハーブを育ててみたいと思っている方もいると思います。 とはいえ、 「家庭菜園初心者だけど、ミントは育てられるの?」
【ラベンダー】育てやすい!初心者におすすめの品種選び
ハーブのなかでも特に人気のラベンダー。ハーブの女王とも呼ばれ、入浴剤や柔軟剤の香り、ハーブティーやアロマテラピーのオイルなど、私達の暮らしのあらゆる場面で利用されてきました。 実はラベンダーは育てやす
【万願寺唐辛子の栽培】甘トウガラシを辛くせずに収穫するコツとは
万願寺唐辛子は、基本的には辛くない「甘トウガラシ」に分類されます。しかし、辛くないと思って食べてみると実は辛かったなんてことはよくある話ですよね。 そんな万願寺唐辛子が辛くなる理由は、実は栽培方法にあ