新規会員登録
  • リセット

カテゴリー

プロ農家、プチ農家、家庭菜園まで!
みんなでつくる農業ファンサイト

ご利用無料!
新規会員登録
はこちら

土壌消毒とは?冬と夏で違うの?家庭菜園の連作障害を避ける方法

「土壌消毒」と言う言葉を聞く事があると思います。家庭菜園では、限られた場所、面積で野菜を栽培する事で、「連作障害」が心配されます。その対策の1つとして、「土壌消毒」があります。

今回は、家庭菜園で、「連作障害」を避けるための「土壌消毒」について、冬と夏に行う違いとそのやり方について紹介していきます。

土壌消毒の方法

土壌消毒といっても、様々なやり方があります。「焼土」「熱蒸気消毒」「太陽熱消毒」「土壌還元消毒」「殺菌・殺虫剤」などですが、家庭菜園で、比較的簡単に出来る事としては、夏場に行う「太陽熱殺菌」と「殺菌・殺虫剤」を使用する方法、また冬場に行う「寒起こし(土を寒さに当てる)」です。

冬に行う土壌消毒

冬場に行う土壌として「寒起こし(土を寒さに当てる)」があります。寒さと言うと、最低気温として5℃以下を目安として下さい。そして、土をまんべんなく寒さに当てる必要があります。その為には土を掘り起して、しっかり寒さに当てましょう。

気温が5℃以下の寒さに当てると言う事で、1月~2月頃が最適な時期になります。

まず畑の周りから、ショベルなどで30cmの深さ以上を掘り起こし、畑の中央付近に積んで行きます。面積が大きく積んで行く事が難しい場合は、畑の中の土を掘り上げて、地面に出すイメージで行って下さい。そして10日程寒さに当てます。今度は、中央に積んだ土を広げて、中央部分を掘り起こします。そして同じように、10日程寒さに当てます。これを2回ほど繰り返せば、ほぼ完ぺきです。

後は必要な堆肥、石灰、肥料などを施し、畑の準備は完了です。

夏に行う土壌消毒

夏場に行う土壌消毒としては、冬の様に掘り起こすだけでは、菌や害虫を駆除する事は出来ません。夏は日差しが強い事で、その日差しを利用した「太陽熱殺菌」を行います。少ない面積の方であれば、黒のポリ袋を用意して下さい。面積が大きい方は、農業用ビニール、ポリを用意して下さい。

黒のポリ袋を使用するのは、面積が少ない方、又は病気が発生した場所の周辺の土を重点的に行う場合です。まずはポリ袋に、土壌消毒をする土を入れます。たくさん入れ過ぎず、持ち運び出来る量を入れます。土を入れ終わったら、日がよく当たる場所へ持ち運んで、全体が軽く塗れる程度を入れます。そして袋の口を縛って、直射日光に当てましょう。2週間程おきましょう。

畑が広く、農業用ビニールなどを使用される場合は、土の水分が多い、梅雨明けから気温が上がって来る7月下旬から開始するのが効果的です。畑の端に溝を掘りビニール、ポリの端を埋めて、畑に張って行きます。土の深さ25cmの所が35℃以上になる事を確認して、一か月程おきます。

その後は、有効な微生物なども残りませんので、堆肥や有機肥料を混ぜ込んで、使用しましょう。「匠のぼかし」などの有機100%肥料がおすすめですよ。

薬剤を使った土壌消毒

「土壌消毒」は、薬剤を使用する事が一般的ですが、近年では、使用されている成分が使用禁止になっている物もあります。(「臭化メチル」など)

効果は高く安定していますが、健康への影響も心配されますので、使用する場合は、使用方法・使用量を必ず守って安全に使用する事が重要です。使用できる薬剤なのか、お店で確認しましょう。

まとめ

「土壌消毒」は、長く畑を使用していると必要になる事があります。でも、夏場、冬場の対策をとる事や、天然成分の連作障害の軽減資材「連作障害ブロックW」などもありますので、農薬を使用したくないと言う方にはおすすめです。

あなたにおすすめのコラム

【かぼちゃ】雄花ばかり・雌花ばかりってどうして?対処法は?
かぼちゃを家庭菜園などで栽培していると、雄花しか咲かないことがあります。 植物の多くは、雌花と雄花が受粉することで実ができるので、雄花ばかりでは受粉ができなくなってしまいますよね。なぜ、雄花ばかりが咲
【キュウリを育てる】家庭菜園でのキュウリの育て方を解説
夏になると食べたくなる、キュウリ。 いろいろな方法で食べられるので、食欲が低下しやすい夏にぴったりの野菜です。 「キュウリを食べるだけでなく、自分で育ててみたい」 「家庭菜園でキュウリは育てられるの?
【ズッキーニの育て方】丈夫な野菜で育てやすい
「ズッキーニは本当に育てやすいの?」 「ズッキーニを育てる時に気をつけることは?」 「ズッキーニの栽培はどうやったら上手くいく?」 ズッキーニを家庭菜園で育てたいと思っていても、こんな疑問をお持ちでは
【トマトの害虫】カメムシによる被害と正しい駆除方法
家庭菜園などでもつくられることの多い、トマトやミニトマト。初心者でも簡単に育てられるとあって人気の農作物ですが、栽培にあたってはカメムシの食害に注意が必要です。 今回は、カメムシの生態やトマトへの被害
【バジル栽培】室内で簡単に!初心者でもばっちり収穫のポイント
バジルはハーブの中で代表的な存在ですが、枯れやすい植物のため、育て方が難しいといわれています。 バジルはシソ科でミントと同じ仲間です。ミントは育てやすいのに、バジルは育ちにくいのは疑問に思いますよね。
【パンジーの鉢植】鉢の大きさやキレイに咲かせるための用土選び
パンジーは10月下旬〜5月中旬に咲く一年草です。冬に咲くパンジーは、冬のガーデニングにはとても重宝されています。 しかし、パンジーの鉢植をキレイに咲かせるためには、いくつかのコツと気をつけるべき点があ
【ミント】プランターでの楽しみ方|ミントの好む環境を上手にキープ
ミントは、抗菌作用・リラックス効果・不調改善・疲労回復など優れた効能があります。入浴剤や漢方薬として古代ギリシャや中国で育てられてきました。 また料理、お菓子やお茶などの飲食だけでなく、ミントの香りを
【ミントの育て方】家庭菜園でミントを育てるのは簡単 
近頃、家庭菜園を始める人が増えていますね。 家庭菜園に興味がある人の中には、ご自宅でハーブを育ててみたいと思っている方もいると思います。 とはいえ、 「家庭菜園初心者だけど、ミントは育てられるの?」
【ラベンダー】育てやすい!初心者におすすめの品種選び
ハーブのなかでも特に人気のラベンダー。ハーブの女王とも呼ばれ、入浴剤や柔軟剤の香り、ハーブティーやアロマテラピーのオイルなど、私達の暮らしのあらゆる場面で利用されてきました。 実はラベンダーは育てやす
【万願寺唐辛子の栽培】甘トウガラシを辛くせずに収穫するコツとは
万願寺唐辛子は、基本的には辛くない「甘トウガラシ」に分類されます。しかし、辛くないと思って食べてみると実は辛かったなんてことはよくある話ですよね。 そんな万願寺唐辛子が辛くなる理由は、実は栽培方法にあ