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種を発芽させるには?水につける?初心者にもわかる芽出しの仕方

種をうまく発芽させたいけど、うまくいかない。水につけたりいろいろ試しているけど…という方に、発芽させるには水につけた方がいいのか、芽出しの仕方など、解説して行きます。

種の発芽について

植物の発芽の三大要素と言えば、水・温度・空気(酸素)です。種が発芽する為には、まず水は絶対に必要になります。発芽する為には、湿度の変化を少なくし、平均した湿度を保つ事が重要になります。逆に、種を保存したい場合は、低い湿度を一定に保つ事で長期保存する事も可能になります。

発芽には水が必要と言う事で、種を水につけてから播くと言う方もいらっしゃいますが、長時間水につけてしまってうまく発芽しなかったと言う事も多くあります。その原因として、三大要素の空気(酸素)が影響している事があります。長い時間種を浸水させる事で、酸素が少なくなり、種にストレスを与えてしまう事になります。種を水につける場合は、半日程度にするか、流水で行う事で酸素不足が軽減されます。

一度発芽がはじまった種は、乾いてしまうと死んでしまいます。水につけて播いた場合は、水やりをたっぷりと行う必要があります。水やりが簡単にできない等の場合は、水につけず、そのまま播いて自然の雨で発芽させていくほうが、種が死んでしまうリスクを軽減出来ます。

芽出しの仕方

さて、水につけずにそのまま種を播く場合、初心者でもうまく発芽をさせる事が出来るのかな?とご心配の方に、発芽しにくい種をよく発芽させるための手法をいくつか紹介いたします。

種を播いた所を鎮圧する

鎮圧とは、種を播いて足で踏んだり、ローラーやタイヤを転がしたりするやり方です。これは、ニンジンやゴボウなどの1週間以上発芽に要する野菜の場合ですが、種を播いた所を鎮圧する事で、地表より深い所にある水分を途切れなく上げてくれるので、種が細胞分裂を持続する事ができ、発芽が良くなると言う原理です。種が小さい野菜・花や、レタスやセロリなどの好光性種子(芽を出すのに光が必要な種子)は、鎮圧するのがおすすめです。

覆土をしない

覆土とは、土をかぶせるやり方です。ニンジン、パセリ、シュンギク、レタスなどの野菜類、金魚草、トルコキキョウなどの種が非常に小さい花の種等は、土をかぶさない方がよく発芽すると言われています。光を好む、好まないなど、また種が小さすぎる事で、薄く覆土をする事が難しい為です。しかし、水分を補給させる必要はありますので、播種した所を鎮圧するか、不織布などの通気性のある物を被せます。

種に傷をつける

ゴーヤ、オクラ、ナタ豆、朝顔、夕顔など、種皮が硬い「硬実」という種があります。硬い種皮に覆われているのには理由があって、ゴーヤなどは、鳥に食べられても耐える事が出来るような硬い種子で覆われ、鳥によって種を拡散します。

このような硬実種子については、種に傷をつける事で芽が出やすくなります。傷をつけるには爪切りがおすすめです。カッターや小刀でも良いのですが、爪切りが安全で簡単です。また、ゴシゴシと地面や砂などでこすったりすることでも、オクラやナタ豆等は効率良く出来ます。カボチャ・スイカなども種に傷をつけると芽が出やすくなります。

不織布をかぶせる

覆土をしないという点で紹介した、不織布を使う事も野菜・花の種類によっては効果的です。レタス、セロリ、シソ科のハーブ類や金魚草など、多くの草花に使用しましょう。不織布は光を通し、防湿効果があり、潅水(水やり)しても直接土の表面や種をたたきません。そして土が硬くなるのを防いでくれます。好光性種子を播くときはもちろんですが、好光性種子以外でも有効ですので、活用して下さい。

まとめ

種をうまく発芽させる手法について説明させて頂きました。水分については、水につけて発芽させた場合は、乾かないように注意すること、水分は安定させて補給が必要です。発芽しにくい小さな種や硬実の種は、鎮圧したり傷をつける事で発芽をよく出来ます。

ぜひこの記事を読んだあと、種からの栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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