活着とは、畑やプランターなどに苗を植え付けて根付く事、そして成長して行く事です。家庭菜園で、植えつけたけど、元気がなくて、枯れてしまったと言う事はありませんか?その場合、苗がうまく活着していない事が考えられます。
今回は、苗を植え付けて、うまく活着できない原因と対策について、紹介して行きます。活着するしないは、野菜を育てる中で最も重要なポイントです。
1.活着不良の原因は?
活着不良を起こすその多くが、過湿、過乾燥が原因です。「水管理」が重要になります。「水管理」は、過湿になると根が傷みます。「酸素」が不足してしまい、成長を妨げてしまいます。逆に、乾燥も根痛みとなり、活着不良になります。
「温度」も重要です。苗の生育温度に達していない時に植え付けてしまうと、根が止まったままで大きくならず、最悪枯れてしまいます。夏野菜の植え付けであれば、地温が15℃以上が理想です。
植えつけてから、強い風などにあたり根が動いてしまい、活着しないと言う場合もあります。ポットでうまく育っても、畑などの植える等の別の環境に順応させる際に、ストレスを与えない事が重要です。
2.活着させるには?
活着をさせるには、植え付け前には畑に十分水を撒いておき、定植の時に再度必要な水を与える事で、過乾燥を防ぎ、活着しやすくなります。
畑の水分の変化、温度の変化を少なくするために、畑の土はある程度鎮圧する事が必要です。よく、良い土はふかふかの土と言われる事が多いですが、植え付けの際に、ふかふか過ぎると、水の動き、温度変化が起こりやすくなり、また根が風などで、動きやすくなっていまいます。土の密度を高める為に足で踏むなどして、レーキで均して、足が沈まない程度の固さにしましょう。
活着には、「温度」が必要と言う事で、「地温」を少しでも上げてあげる事も大切です。苗が出来上がるけど、温度が足らないと心配の方は、「菜園用マルチ」を張って、地温を高めましょう。お店で販売されている「黒マルチ」を使用すれば、太陽光を吸収して、地温の高めてくれます。そうする事で、苗のポットの土の温度より高くなる事で、圃場で苗が受けるストレスを軽減する事が出来ます。
マルチを張るときは、事前に十分に、水を撒いてから張って下さい。そして、ある程度硬めの土となるようにして、畝を作り、なるべく早くマルチを張る事もポイントです。そうすることで、マルチの下の土は乾燥せずに、地温が温められるからです。地温が温められるのは、水分が十分ある土は、マルチを張る事で地温が蓄積されるからです。
植え付けた時の風にも注意が必要です。風で苗が揺らされて、根が動いてしまうと言う事もあります。その時は、苗帽子やグラシンキャップ、不織布のキャップ、苗あんどんなどが有効です。大切な苗を風から守ってくれます。苗帽子やグラシンキャップは、温度を上げてくれる効果も期待できます。でも、晴天が続いて換気がうまくできないと、日焼けしてしまう事があるので、注意しましょう。
まとめ
活着は、重要なポイントとお伝えしましたが、初めの活着を失敗すると後で根付いても、回復が遅れて最後までうまくいかないと言う事になります。
植え付ける環境は人それぞれと思いますが、植付前の畑(土)の準備、水管理、温度管理、風対策など、参考になればと思います。