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【夏秋限定】ほくほく感 がたまらない!たった2ヶ月間で収穫できる!おいしい秋じゃがいもの育て方

寒い季節にほおばるほっくほくのじゃがいも。寒い季節ならではの風物詩ですよね。実はこのじゃがいも、植え付けからたったの2ヶ月で収穫できるってご存知でしたか?

しかも、このじゃがいも。気温が下がってから収穫するので長期間芽が出ることもなく、冬の間ずっとおいしく食べることができるんです。

植え付け時期は夏から秋にかけての間になりますが、秋に植えるじゃがいもは、9月上旬に植付けて11月には収穫できる優秀な品目です。植付時期を守って、秋用の品種を選んで植えてポイントを押さえれば、比較的かんたんに栽培できるので、初心者の方にもおすすめですよ。

今回は農業歴35年の私が夏秋におすすめする「美味しいじゃがいも栽培の秘訣」をお伝えします。

夏から秋にかけて何を育てよう?と悩んでいた方、美味しいじゃがいもが大好きな方。この記事を最後まで読んで、ぜひほくほくのジャガイモ栽培にチャレンジしてみて下さいね。

秋じゃがいもの栽培暦

秋じゃがいもの育て方

おいしい秋じゃがいもを育てるには大きく5つのステップがあります。この5ステップを守れば農業初心者の方でも簡単に育てることができますので、一つづつ取り組んでみてください。

まずは秋じゃがいもを育てる上でとても大切な「品種えらび」から見ていきましょう。

品種えらび

秋植え用の品種を植えましょう。春植え専用品種では、ダメ!

品種の選び方

家庭菜園で人気のじゃがいもは、ほくほくした食感、ねっとりした食感など、品種により特徴が異なります。用途別で、品種を選んでみてください。

じゃがいもは、春植えと秋植えがあります。春秋どちらも植えられる品種、春植えに適した品種に分かれますので、秋植えにおすすめの品種をご紹介します。

秋植えじゃがいものおすすめ品種

出島

『ほくほくした食感がたまらない秋じゃがいもの王様』

出島は、秋じゃがいもでも古くから栽培されている品種で、西豊の元となった品種です。暖地向け品種で、春・秋の二期作出来ます。長崎県で、愛のこまちと言うブランドで販売されているのが、『出島』です。特徴としては、芽が浅く、表面がなめらかで、美しい。じゃがいもの中でも外観は一番。春作では、粉質と粘質の中間~やや粘質で、秋作では、やや粉質になります。出島は、皮が軟らかい為、皮ごと調理しても美味しく食べられます。

西豊

『煮込み料理にはコレ!収穫量も多く大満足!』

西豊は、暖地向き品種で、二期作可能で、たくさん収穫できる品種です。特徴としては、果肉は黄色より薄い淡黄色で、肉質はホクホク感は少なく、しっとりしています。長時間煮込むカレーような料理に向いています。炒め物に使うときは、下茹でしておくと美味しく食べられます。

アンデスレッド

『サラダに最適!ホクホク食感と甘味で大人気!』

アンデスレッドは、表面が赤色で果肉は黄色をしてるじゃがいもです。ホクホクとした食感と甘味が人気です。暖地向き品種で、二期作可能です。果肉の色は、カロテンの色で、βカロテンが豊富です。この色は、過熱すると淡いピンクになります。茹でるとホクホクで甘く、食味上です。煮崩れしやすいので、崩して使う料理に向いています。コロッケ、ポテトサラダなど・・・じゃがバターやフライもおすすめです。

種芋の準備

秋のじゃがいもは種を切らずにそのまま植え付けましょう!

栽培する品種が決まったら、種芋を購入して植付の準備です。秋のじゃがいもの植え付けは、気温、土壌の温度が高い時期に行う為、種芋を切って植えると腐敗する場合があります。50g以下の種芋の場合は、切らずにそのまま植え付ける事をおすすめします。そうする事で、腐敗を少なくする事が出来ます。

50gより大きい種芋の場合は種芋を切って植えつけますが、芽だしをして芽が均等になるように切断します。その後、2日程風通しのよい日陰で切り口を十分に乾かしてから植えつけましょう。切断した時に、腐敗防止に「じゃがいもシリカ」を切り口につけるとさらに腐敗防止になります。

じゃがいもシリカはこちら↓

 

土づくり

じゃがいもは、弱酸性土壌で良く育つ!石灰の多用に注意!

じゃがいもを栽培する為の土づくりとしては、まず排水性、保水性が良く、強風が当らない場所を選びましょう。そして、石灰の多用に注意です。

じゃがいもは、弱酸性土壌で良く育ちます。よく土作りで、石灰を入れてとありますが、これは、日本は、雨が多く、土が酸性になっている所が多いため、石灰の多用は、土をアルカリ性に近づけて行きます。じゃがいもに石灰を多用しアルカリ性に寄って行くと、そうか病のリスクが高くなります。石灰を施す場合は、1㎡あたり50gとし、堆肥を500g入れて十分に耕運します。幅60~70cmの畝を作り、中央に5cmほどの植え溝を作ります。

また、じゃがいもは、ナス科の植物ですので、連作をするとそうか病や青枯病などの土壌病害が発生する事があります。連作を避けるようにします。

植付け・肥料

肥料は、いも用肥料がおすすめ!肥料は種芋の上に!

品種を選んで、種芋の準備、土づくりが終われば、いよいよ植付です。種芋を畝の中央に深さ5cmほどの溝を掘り、植えつけて行きます。株間25~30cmで、種芋の上に2~3cm土をかぶせて、肥料をまき、その上に10cm程土をかけます。(覆土します。)

農業屋のおすすめじゃがいも肥料はこちら↓

※植付後に、雨が降らない場合は、水やりを行い、出芽を促進し、収穫量を増やしましょう。

生育管理

じゃがいもは芽かき、土寄せが大切!大きく育ちます!

種芋を植え付けたら、収穫までの管理作業が大切です。

芽かき

植付の2~3週間で、出芽してきます。芽が出そろった時期(5cm~10cm)に、10本程ある芽で生育の良い芽を2~4本残します。じゃがいもは、芽が伸びて、地上に出ると、地下の茎からは、ストロンというわき芽が伸びます。じゃがいもは、そのストロンの先が肥大した物で、茎の数が少ないとわき芽であるストロンが少なくなり、イモが大きくなります。茎の数が多ければ、ストロンも多くなりますが、イモが小さくなります。

とにかく大きいじゃがいもをとりたいと言う場合は、芽を1本にするのも1つのポイントです。

土寄せ・追肥

芽かきを行った時には、必ず株元に土寄せをします。土の肥料を混ぜた後に土寄せを行うと、効果的です。根張りを良くし、除草も兼ねた作業になります。土寄せの時期が遅れると、伸びた根を痛めてしまいますので注意が必要です。

草丈が30cmほどに成長したら、2回目の土寄せと追肥を行います。土に肥料を混ぜて行いましょう。2回目の土寄せをするのは、じゃがいもが大きくなってくると土から出てしまう事があります。太陽の光が当たると緑色になり、有毒物質のソラニンの含有量が増えるため、土からでているじゃがいもは、土寄せを行いましょう。

病害虫対策

また、害虫の発生にも注意が必要です。ヨトウムシによる葉の食害や、気温が20℃ほどで雨が続くと疫病が発生する事があります。こまめに生育状況を見ながら殺虫剤、殺菌剤などで防除を行います。

収穫

収穫は、晴天の日に!

生育が進んで行くと、収穫時期近くには茎葉が枯れだしてきます。しかし、一部が枯れていてもイモは肥大を続けていますので、全て枯れるまで待つと大きなじゃがいもが収穫出来ます。地域によっては、地面の温度が氷点下になるような場合は、凍結を防ぐために早めに収穫しましょう。

収穫する時は、収穫したじゃがいもが腐らないように、晴天が続き、土などがイモにつきにくい状態の時に行いましょう。どうしても土が湿っていてと言う場合は、風通しの良い場所でイモの表面を乾かして下さい。

 

まとめ

秋じゃがいもの栽培ポイント

  1. 秋植え用の品種を植えましょう。 春植え専用品種では、ダメ!
  2. 秋じゃがいもは、なるべく切らない。 切る場合は、腐敗対策を!
  3. 石灰は、ほどほどに。 じゃがいもは、弱酸性土壌が好き!
  4. 元肥は、種芋の上に施す。 種芋の下に入れても効果なし!
  5. 植付時期・土寄せ時期を守りましょう。 期間が短いから注意!
  6. 収穫は、晴天続きの時に行いましょう。 良いジャガイモを収穫!

秋のじゃがいも栽培について紹介しましたが、いかがでしたか?

それほど手間もかからず短期間で収穫できる育てやすい野菜です。家庭料理に欠かせないじゃがいもを、ぜひ自分で育ててみて下さいね。

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