香味野菜で人気のニンニク。滋養強壮、疲労回復なども期待できるスタミナ野菜ですね。ニンニクは、病害虫の心配も少なく、手間をかけずに育ち家庭菜園でも比較的簡単に栽培できます。
今回は、初めてでも安心のニンニク栽培のコツをご紹介いたします。
目次
品種の選び方
地域にあった種類を選びましょう!
ニンニクは、大きく分けて、「寒地向け」「暖地向け」の2種類があります。寒地向けの品種を暖地で栽培するとうまく育たない事があるので注意しましょう。初心者の方は、育てる地域により、品種を選ぶとよいでしょう。
おすすめの品種
家庭菜園で作れる品種をご紹介!いちおしは「ニューホワイト六片」!!
ニューホワイト六片
青森県で栽培されているのが有名なニンニクの代表品種。鱗片が大きく揃いが良い品種。寒地向け品種ですが、暖地でも植付時期を遅らせれば栽培は可能です。
ジャンボニンニク
リーキ(西洋ネギ)の仲間の手のひらサイズの大きなニンニク。育てやすい品種。
無臭ニンニク
ニンニク特有の風味が少なく、苦手なかたにもおすすめ。暖地でも育てやすい品種。
平戸ニンニク
暖地向けの品種で、育てやすく、ニンニクの風味もしっかりと楽しめる。
嘉定ニンニク
香りが強い暖地向けの品種で、若いうちに収穫すれば、葉ニンニクとして使えます。
ニンニクの育て方・コツ
植付は暑さに注意!水はけのよい土で!追肥が重要!トウが出たら摘み取りましょう!
植え付け時期:9月~10月
暑さが厳しい時期に植えてしまうと病気が発生する場合があります。しかし植え付けが遅れて寒くなり過ぎると春にニンニクが十分に太らないと言う場合も。地温20℃前後を目安に植え付けましょう。
植え方
ニンニクは、球のままになっている場合は1片ずつばらして植え付けます。多湿を嫌いますので、水はけのよい環境を選んで植えましょう。植え付けの2週間前までに、苦土石灰150g程度/1㎡を施して、良く耕しておきます。植え付けの1週間前に、元肥として「ぼかし肥料」などを1㎡当り300g程度入れておきます。12cm~15cm程度の間隔で、尖った方を上にして4~5cm土をかぶせて植え付けます。
※マルチ栽培もおすすめ!春先の雑草抑制、保湿効果もありますよ。
芽かき
ニンニクは、芽が2本以上伸びる事があります。そのまま育てると球が大きくならないので、芽が10㎝くらい伸びたら、芽かきをして1本立ちにします。生育のよい芽を残して他の芽を切り取ります。
追肥
1回目の追肥は、12月頃です。株元にぼかし肥料を与えます。2回目の追肥は、2月中旬頃です。1回目と同様の与えます。
※追肥を行い越冬前に地上部を十分に生育させておくことが重要です。
光合成して葉で作られる養分が冬の間に根と茎に蓄えられ、春になると球が肥大して行きます。
トウ(花芽)の摘み取り
春になると気温の上昇とともに、トウ立ちして花芽が伸びてきます。放置してしまうと栄養分を花芽にとられてしまい、球が太らなくなってしまいます。花芽が伸びているのを発見したら、手で軽く引っ張って摘み取りましょう。
摘み取った芽は、「ニンニクの芽」として食べられます。
収穫
6月くらいになると、ニンニクの葉が黄色くなり始めます。いよいよ収穫時期です。2~3日晴天が続いた時に、茎を持ち引っ張って抜き取ります。収穫が早すぎると球の肥大が十分でなく、遅れると球割れが発生するので、注意が必要です。地上部の葉の2/3が枯れた時が目安です。
保存
ニンニクは掘り出したらすぐに根を切って2~3日ほど畑で乾燥させます。乾燥させたあとは軒の下など雨の当らない場所で数個ずつ束ねて吊るします。3~4か月は、芽が出ません。常温でも長期保存できますが、ラップで包んで冷凍しておくのも良いでしょう。
掘ったすぐの生ニンニクは、美味しいです!ぜひご家庭で新鮮な取れたてのニンニクをご賞味下さい。