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ピーマンの実がならない理由|初心者にありがちなNGポイント

家庭菜園などでピーマンを栽培中、実がならなくて困ったことはありませんか?ピーマンは、栽培方法を間違えると実がならないことがあるんです。

今回は、ピーマンの実がならない原因と、効果的な対策をご紹介します。

ピーマンの正しい育て方も合わせて解説しますので、とくにピーマン栽培初心者は必見ですよ。

ピーマンの実がならない原因と対策

ピーマンの実がならないときは、5つの原因が考えられます。

原因と対策をまとめましたので、覚えておきましょう。

肥料

肥料の与え方を間違えると、ピーマンの実がならないことがあります。ピーマンに肥料を与えるときのコツは、成長によって肥料を変えることです。

  • 実がなる前:茎や葉を成長させるため、チッ素成分が多い肥料を選ぶ
  • 実がなった後:実を大きくさせるため、リン酸が多く配合された肥料を選ぶ

土づくりの時点で元肥をたっぷり加え、最初の実ができてからは2週間を目安に追肥しましょう。

追肥を怠ると、実が大きくならないこともあります。実がなったからと安心せず、日々のお世話を欠かさないようにしてください。

水やり

植物にとって水は成長に欠かせないものです。

水やりが間違っていると株に元気がなくなり、実がならないことがあるので、ピーマンの実がならないと感じたときは、水やりの方法を再確認してみましょう。

ピーマンは、乾燥に弱いものの、過湿した状態も嫌います。そのため、水やりのコツは土の表面が乾いたらたっぷり与えることです。

また、気温が高い夏場は水の蒸発が早くなることから、水切れを起こしやすいため、敷きワラなどの対策が必要になります。

ピーマンの株元を覆うようにワラを敷き詰めると、水が蒸発しにくくなるので、試してみてください。

日照不足

ピーマンは、風通しが良く、太陽の光がたっぷり当たる環境を好みます。そのため、日当たりが良くない場所で栽培すると、実がならない可能性が高いんです。

実がならないと感じたら、栽培場所を見直してみましょう。

日当たりの良い場所で栽培するといっても、夏場の直射日光には注意が必要です。真夏の強すぎる日光に当たると、葉焼けや水切れの症状を起こしてしまいます。

そうなると株が枯れてしまうこともあるので、栽培環境にはとくに注意してください。遮光ネットや寒冷紗を使うと、日除けになるのでおすすめです。

ピーマン栽培に適しているのは、1日に4時間以上日が当たる場所です。プランター栽培なら、日向に合わせてプランターを動かせば十分に日が当たります。地植えの場合、日陰になる時間が少ない場所を選んで定植してください。

気温

ピーマン栽培の適温は、18〜30℃です。この気温より、あまりにも寒かったり暑かったりすると、実がならないことがあります。

最低気温が18℃を下回らない時期を選んで栽培するようにしましょう。

注意すべきなのは、日中の気温です。日中の気温が大幅に30℃を超える日は、風通しの良い場所で栽培するのがおすすめ。

また、日除けネットや寒冷紗を使えば気温の高い日でも枯らさずに育てられますよ。

不良花(短花柱花)

不良花(短花柱花)
ピーマンには、短花柱花と呼ばれる不良花があるのをご存知でしょうか?短花柱花とは、雄しべより雌しべが短い花のことです。

短花柱花は、正常に成長していないため受粉しにくいという性質があります。たくさん花が咲いていても、短花柱花が多いと受粉しにくいため、実がならないということになってしまうんです。

短花柱花が多いのは、日照不足や水分不足、肥料不足のサインです。短花柱花が多いことに気づいたら、栽培環境を一から見直すことが必要でしょう。

水やりや日当たり、肥料の量を変えてみてください。

ピーマンの正しい育て方とは?

続いて、ピーマンの正しい育て方をご紹介します。

植え付け〜収穫までの育て方を順に解説しますので、栽培時の参考にしてください。

植え付け

ピーマンの植え付け時期は、5月上旬から下旬までが最適です。ピーマンは寒さに弱いので、最低気温が18℃を下回らなくなったら定植させましょう。

土は、野菜用の培養土がおすすめ。苗を植え付ける2週間前に苦土石灰を混ぜ、その後堆肥や元肥も加えてから植え付けるとよいでしょう。

支柱立て

支柱立て
ピーマンの草丈は、60〜80cmになります。支柱を立てておくと大きく成長したときに株が倒れにくいので、植え付け時に支柱を立てるようにしてください。

支柱の高さは、120〜150cmを選びましょう。おすすめなのは、3本仕立てです。主枝に沿って垂直に1本立て、もう2本をクロスさせて最初の1本に結びつけます。

3本仕立てにすると枝分かれした部分まで支えられるので、より多くの実が収穫できるようになりますよ。

ポリマルチ

ポリマルチ
気温がピーマンの栽培気温に足りないと感じたら、ポリマルチを使ってみましょう。

ポリマルチとは、土にかぶせて地温を温かく保つ園芸アイテムです。5月になってもなかなか気温が上がらないときなど活躍しますよ。

また、ポリマルチは温度を保つだけではなく、水分の蒸発を防ぐ効果もあります。気温が低いときはもちろん、水分不足が気になるときに使ってみてください。

開花と収穫

開花と収穫
ピーマンの花は、6〜10月頃に開花します。開花後、15〜20日経つと雄花と雌花が受粉し、続々と実がなり始めます。

品種にもよりますが、ピーマンを収穫するタイミングは、実が7cmほどになった頃です。実の上をハサミなどでカットして、収穫しましょう。

ピーマンの生育が遅いのはなぜ?

ピーマンを栽培中、ほかの野菜と比較すると成長が遅いと感じる人も多いようです。

ピーマンは植え付け後、開花するのが1〜2ヶ月かかるので、確かに生育に時間がかかります。しかし、それ以上に生育が遅いと感じる場合はほかの原因が考えられます。

ピーマンの生育が遅いときに考えられるもっとも大きな原因は、栽培気温が足りないということです。まだ若い苗の場合、気温が高すぎたり低すぎたりすると、うまく育たなくなってしまいます。

ピーマンを育てるときは、栽培気温に注意しましょう。栽培適温である18〜30℃になるタイミングで栽培してください。

ピーマンの実をたくさんつけるコツは?

家庭菜園などでピーマンを栽培するなら、たくさんの実を収穫したいですよね。

ピーマンが実をたくさんつけるようにするには、2つのコツがあります。

  • 一番花のすぐ下に出た勢いのあるわき芽を伸ばし、2本仕立てにする
  • 人の手が届かない高さになったら主枝の先端を摘芯する

2本仕立てにすることで、よりたくさんの実が収穫できること間違いなしです。

また、先端を摘芯すると成長が止まり、その分にいくはずだった栄養が実に集中するため、立派な実がたくさん収穫できますよ。

まとめ

ピーマンの実がならないときは、栽培環境を見直してみてください。

実がならないときに考えられる原因は、主に以下の5つが考えられます。

  • 肥料
  • 水やり
  • 日照不足
  • 気温
  • 不良花

上記5つのポイントとともに、今回ご紹介した正しい育て方を実践すれば、ピーマンの実がならなくて悩むことは少なくなるでしょう。

家庭菜園で育てたピーマンがあれば、家庭の食卓がより豊かになりますよ。

こちらの記事も読まれていますピーマンの支柱|プランター栽培での立て方・高さとタイミング

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