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グリンピースの収穫時期・タイミングは?種まきからどれくらい?

グリーンピースは、「実とりエンドウ」とも呼ばれ、豆苗やサヤエンドウ、エンドウ豆などと同じ「エンドウ」という品種です。

栽培期間が長く、追肥や収穫のタイミングを見誤ると収量に影響が出てしまうため、初心者にはやや難しい野菜とも言われます。

この記事では、園芸初心者が失敗しがちな栽培のポイントや収穫時期のサインを解説します。

グリーンピースの収穫時期は?

グリーンピースの収穫時期は?
グリーンピースの収穫は、開花から1か月後、中の豆がふくらんで、さやの光沢が減りシワが現れ始めた頃が適期です。

遅れると豆が硬くなり食味も下がるので、サインを見逃さないようにしましょう。

秋まきの場合、11月初旬の種まきから半年後、5~6月頃に収穫期を迎えます。春まきの場合は、3~4月に種をまき、8月頃に収穫が始まります。

グリーンピースの栽培環境

グリーンピースは、日当たりと風通しの良い環境で育てましょう。

小苗の方が耐寒性に優れているので、大苗で冬を越さないよう種まきの時期に注意してください。

栽培適温は10~20℃位の涼しい環境を好みます。多湿を嫌い、株もとの風通しと水はけが悪い場合、根腐れを起こしてしまいます。

プランター栽培はできる?

グリーンピースをプランター栽培する場合は、支柱を立てることを考慮して、20cm以上の深さがあるプランターを選んでください。

水はけを良くするため鉢底石を必ず敷いて、野菜培養土を8分目まで入れます。植穴に種を4粒ずつまき、軽く覆土して押さえておきます。

種まき後に水やりをした後は、乾かし気味に育ててください。わらなどでマルチングしておき、寒くなったら軒下へ移動させましょう。

土作り

グリーンピースなどマメ科の野菜は連作障害が出るので、5年以上植えていない場所を選んでください。

酸性土を嫌うため、1㎡あたりにつきコップ1杯(180~200g)を目安に苦土石灰を入れて酸度調整しておきましょう。

続いて1週間前までに堆肥と元肥を入れてよく耕しておきます。土づくりが出来たら畝を立てて完成です。

種まき

グリーンピースは通常、10月下旬~11月初旬の秋に種をまいて、冬を越し、春に収穫します。

秋に種をまくのが一般的ですが、寒い地方では春にまきましょう。直まきの場合は、畝を立て、植穴に4粒ずつ入れて覆土します。

種まきが完了したら水を与え、発芽まで水やりを控えるのがコツです。また、種まき後は鳥の食害から守るため、ネットなどで覆ってください。

グリーンピースの栽培方法

グリーンピースは水はけと日当たりの良い場所で育てましょう。

苦土石灰で土の酸度調整をしておき、堆肥を入れて土をふかふかにしておいてください。

根粒菌を根に持っているので、市販の培養土を使ったプランター栽培の場合は、元肥は省いてOKです。防寒対策をして越冬し、春先になったら主柱を立てて追肥をしましょう。

間引き

間引き
ポット苗が5cmほどに成長したら、元気の良い2本を残し、間引きしてから定植してください。

直まきで育てる場合も、種まき後に本葉が3枚出てきたら間引きします。2回目の間引きは、春先になってつるが伸びる前に行います。

30cm間隔で1か所に2本立ちになるよう、生育の悪い苗をハサミで切り取って間引きしてください。間引きした苗は「豆苗」として食べられます。

防寒対策

防寒対策
グリーンピースは、幼苗のままマルチングとトンネル掛けで冬を越しましょう。

小さな苗の方が寒さによるストレスに強いので、大苗で越冬しないことがポイントになります。

まず、苗の周りにもみ殻やわらをたっぷり敷いたり、黒マルチを張るなど防寒対策をします。そのままでは風に飛ばされやすいので、周りにエンバクを撒いて防風対策をするか、トンネルに寒冷紗や不織布を被せて杭で固定してください。

水やり

グリーンピースは、種まきのときにたっぷり水やりをしたら芽吹くまで水やりを控えます。

あまり水やりし過ぎると根腐れを起こしてしまうため、乾かし気味に育てましょう。

地植えの場合はほぼ降雨のみで育ちます。プランター栽培の場合は、表面の土が乾いたら水を与えるようにしてください。

水やりし過ぎると根に共生する根粒菌が増えにくくなるため生育が悪くなるので注意しましょう。

支柱立て

支柱立て
20cmくらいに成長して、葉先から巻きつるが伸びてきたら、支柱を立てましょう。

つるありの場合は、ネットを張ります。つるなしの場合は、ネットを張る必要はありませんが、大きくなった茎を倒れないように支柱を立て、紐などで囲ってあげましょう。

竹の枝を株ごとにさしても良いですし、合掌式にして支えてもOKです。

ツルの誘引

ツルの誘引
グリーンピースの転倒を防ぐため、葉先から伸びたつるを上に誘引してあげましょう。

誘引することで、葉の密集や絡まりを防ぎ、風通しがよくなるので病気対策にもなります。

暖かくなってくると急激に成長するので、作業が大変になってきます。支柱を立てるタイミングで誘引の準備を始めてください。

追肥

秋まきは、種まきから1か月後と開花期、春まきの場合は、開花期と収穫期に施します。

苗から育てる場合は、支柱を立てるタイミングと開花期を目安に追肥してください。

1㎡あたり30gの化成肥料を撒き、中耕、除草、土寄せを兼ねて行うとよいでしょう。その後は収穫終了まで1か月ごとに施します。

摘心・整枝

摘心・整枝
グリーンピースは摘心しなくても育ちますが、摘心したほうが味が良くなり、収穫量も増えます。

株もとから伸びた「親づる」、親づるから伸びた「子づる」は残して、子づるから伸びた「孫づる」のみ摘心してください。

3月以降に伸びた弱々しいつるや、花つきが悪いつる、折り重なったつるを整理することで、風通しがよくなり、病気を防ぎます。

グリーンピースがかかりやすい病気

特に気をつけたい病気は、立枯れ病とうどん粉病です。立枯れ病は、育成初期に水はけが悪いとかかってしまうカビ由来の病気です。

葉が黄色く変色し、立ったまま枯れてしまいます。菌が他の作物にも移ってしまうので抜いて処分しましょう。

また、葉などに白っぽい斑点が現れたら、うどん粉病を疑ってください。

初期の場合は希釈した木酢液をスプレーし、症状が進んで葉が白く変色した場合は、薬剤を散布します。

まとめ

今回は、グリーンピースの収穫時期の見極め方と管理のコツを中心にお伝えしてきました。

グリーンピースは、管理にやや手間暇はかかりますが、獲れたては甘くてほっこり、食物繊維や栄養も豊富な野菜です。

むき身した豆は、乾燥を嫌うため、小分けに冷凍用保存袋に入れましょう。冷凍しても味落ちしにくいので、ぜひたくさん収穫してくださいね。

こちらの記事も読まれています【絹さや栽培】プランターで上手にたっぷり収穫する方法

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