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【難しくない】家庭菜園でのカボチャの育て方

煮物にしたり、スープにしたりと幅広く活用できるカボチャ。

家庭菜園で育ててみたいと思った人の中には、
「家庭菜園初心者だけど育てられるの?」
「カボチャは育てるのが難しい?」
と思う方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、カボチャの育て方を家庭菜園初心者でもわかるように解説します。

「カボチャの育て方を知りたい」と思っている方は、ぜひご一読くださいね。

カボチャは丈夫な野菜なので家庭菜園で育てやすい

栄養価の高い野菜として知られる「カボチャ」は、生育がとても早く、野菜作りがはじめての方でも栽培しやすい家庭菜園にぴったりの野菜です。

病虫害には比較的強く、土質を選ばず、日当たりのよい場所で育ててあげれば、ぐんぐんとツルを伸ばし旺盛に育ちます。

秋〜冬のイメージを持たれがちの「カボチャ」ですが、実は夏野菜ってご存知でしたか?
夏野菜は生育が早く、初心者でも栽培しやすい品種が多いのが特徴です

今回はそんなカボチャの種類や育て方、おすすめレシピまで詳しくお伝えします!

カボチャを育てるための事前準備

まずは、カボチャを育てるための事前準備と、カボチャの種類や特徴を紹介します。

カボチャの種類や特徴

カボチャには、大きく分けて「西洋カボチャ」「日本カボチャ」「ぺポカボチャ」の3つの種類があります。現在の市場の支流となっているのは西洋カボチャですが、家庭菜園では自分の好みのカボチャを見つけ育てる楽しみがありますよね。

カボチャを育てるのはそんなに難しくないので(栗系は作り方が細かいものもあります)、味か容姿の好みで選ぶと良いでしょう。

初めてカボチャを栽培する人におすすめの品種をいくつかご紹介します。

品種名 特徴

えびす
おいしいカボチャの代名詞といわれ、一般的に広く流通している定番の西洋カボチャです。
さまざまな環境に適応し、安定して収穫できるので、初めてカボチャを栽培する人にはおすすめの品種です。

坊ちゃん
手のひらサイズのミニカボチャ。
家庭菜園やプランターでも育てることができます。一株で多くの実が収穫でき、手軽に栽培しやすい西洋カボチャです。
食感はえびすカボチャとよく似ていて、小さいため調理しやすいこともおすすめポイントです。

ロロン
ちょっと変わったカボチャを栽培してみたい方におすすめの品種。
ラグビーボールのような個性的な形をした西洋カボチャです。
実がつきやすく、安定した収穫が見込めるのも魅力の1つ。
食感はホクホクしていながらも滑らかな舌触りで、きめが細かいため裏ごしする料理にも向いています。

カボチャを育てるために必要な道具

・プランター
・培養土
・支柱
・肥料
・ジョーロ

カボチャを栽培するために、まずは必要となる資材や道具を揃えましょう。

培養土は緩効性肥料入りの粒状培で、保水性、通気性、保肥性のバランスに優れているものを選びましょう。

準備が整ったらカボチャを実際に育ててみよう

ここからは、植える時期や具体的な育て方を紹介します。

カボチャを植える時期

カボチャを種から育てるときは、暖地なら3月初旬頃から4月下旬頃、一般地なら3月中旬頃から5月中旬頃、寒冷地や冷涼地なら4月中旬から6月初旬頃までに種まきをしましょう。

育苗期間はおよそ1か月で、その後プランターや畑に植えつけ定植させます。

定植した苗は2か月くらいで収穫できるまで大きくなります。

カボチャはプランターでも畑でもどちらでも育てられる

カボチャは、ポットにまいて育苗してもいいですし、プランターに直まきして育てることもできます。

プランターに直まきするときは60cmくらいの標準サイズのプランターよりも大きいサイズのプランターが良いです。
種の植え方ですが、深さ1㎝くらいの種をまく穴をあけ、2粒から3粒まき、土をかぶせます。
種は尖った方が下向きになるようにまき、1㎝くらいの厚みになるように土で覆います。
覆土した部分は、手で軽く押さえて、たっぷりの水を与えてください。

ポットに種まきをする場合も、プランターに種を直まきする場合も方法は同じです。
ポットで育苗するときは、3号から3.5号のポットを用意しましょう
種が発芽するまでは、日光が充分当たる場所に置いて温度を保つことが大切ですが、高温になりすぎると生育に影響するため少し注意が必要です。

水やりは出来るだけ朝に行い、換気をしながら育てましょう。25℃から30℃前後の温度をキープできれば、加温をしなくても苗が育ちます。

プランターや畑に直まきする場合は、より確実に発芽させるためにもホットキャップをかぶせて保温すると良いでしょう。

カボチャは、種まきをしてから1週間ほどで発芽します。

発芽して本葉が2、3枚出てきたら、生育のいい元気なものだけを残して1本立ちになるように間引きます。
間引きをするときは本葉を傷つけないように、ハサミを使って株元を切り取りましょう。

カボチャの苗を植えるときは、株同士の間隔を60〜70cmくらいあけて植えつけます。

植えつけるまえに育苗ポットを水につけておく、または穴に水をたっぷり入れてから苗を植えつけます。畑に地植えするときは、寒さが戻ることもあるので、防寒や防虫対策のためにトンネルをかけておくのがおすすめです。

カボチャは乾燥に強い野菜なので水やりは少なくてOK

カボチャは乾燥に強い野菜なので、地植え栽培の場合は基本的に水やりの必要はありません。
過度な水やりは、うどんこ病などの病害虫による被害を招く原因となるためです。

プランターで育てる場合は水切れを防ぐために、土が乾燥したら水を与える程度で大丈夫です。

カボチャには定期的に肥料を与える

定植したカボチャは、2回にわけて定期的に追肥をします。

1回目の追肥は、植えつけから1か月くらい経過した頃に行います。カボチャの実がこぶし大のサイズになった頃を目安に追肥を行い、葉が茂っている状態になっているときは追肥の量は少なくしましょう。追肥する際は、カボチャの株元は避けて肥料をまくと、肥料焼けを起こす心配がありません。化成肥料の量は、株の状態に応じて調整しましょう。

2回目の追肥は、緩効性肥料なら1回目の追肥から約1か月後、化成肥料なら1回目の追肥から2週間後が目安です。1番はじめに着いた実が大きくなり始めた頃や、2番目以降の実が着いたタイミングで追肥をして、それ以前は肥料を与えないように注意しましょう。

肥料を与え過ぎるとツルボケを起こしてしまうので、1回目の追肥であげた量と同じくらいの肥料を与えていきます。

栽培スペースが限られているときは立体栽培がおすすめ

立体栽培とは、つる性の野菜の栽培の際、つるを地面に這わせずに支柱に誘引し、垂直方向に生長させて栽培する方法です。

カボチャは、生長していくと、ツルがどんどん伸びるため、栽培のスペースが限られている方におすすめです。地面にそのままつるを伸ばしていく地這い栽培より収穫量は減りますが、狭い家庭菜園でも栽培できる方法になります。

カボチャを育てるときに注意したいポイント

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かぼちゃを育てるときに注意するポイントを3つ紹介します。

受粉に失敗しないように注意

カボチャは雌花と雄花が別々に咲く他花受粉の植物のため、雌花と雄花が受粉しないと実がつきません。

受粉は、ハチやハエなどの昆虫によって虫媒で行われますが、人工的に行うことも可能です。
人工授粉の方法はカボチャの花が咲いてきたら、雄花の花粉を雌花につけます。
花粉を綿棒に擦り付けて、異なる株の雌花の先にこすりつければ完了なので、とても簡単です。

受粉作業で気をつけることは必ず異なる株の雄花の花粉と雌花をつけること。
同じ株同士では、受粉できないので注意しましょう。

受粉が無事成功すれば雌花の下の子房が成長してカボチャの実になります。
受粉がうまくいかなければ、雌花の子房は大きくならずに茶色くなって枯れてしまいます。

ウリハムシの被害に注意

ウリハムシとは、カボチャをはじめ、ウリ科の野菜で大きな問題となっている害虫です。 成虫は体長7mm程の黄褐色で葉を食害し、幼虫は根を食害します。 苗の段階で多発すると被害が大きく、植え替えを余儀なくされることもあります。栽培の際には注意が必要です。

うどんこ病に注意が必要

うどんこ病とは、うどん粉をまぶしたような白い粉が表面に現れます。

直接果実を侵すことはないのですが、多く発生すると果実の肥大が悪くなるなど、ウリ類の主要病害の1つです
胞子が風によって運ばれ伝染するため、発病した葉は切り取って早めに処分しましょう。

また、窒素過多で発生しやすくなるので、窒素肥料は控えめにしましょう。

カボチャの実が育ったら収穫

カボチャの収穫時期は6月から9月です。
だいたい受粉してから40日から50日後が収穫となります。 

ただし、収穫時期は種類や品種によっても異なるので、カボチャの種や苗を購入したときに付属している説明書きに書かれている収穫日数を参考にしましょう。

また、日数で収穫時期を計算して収穫すると、まだ熟していない可能性もあります。

カボチャは収穫したらどのように保管する?

カボチャの保管場所の温度は10〜15℃が理想ですが、夏の間のみ、20℃前後の場所でも長期保存ができます。
収穫後に30℃以上の高温が続くと腐敗が進んでしまうことがあるので、その場合、夏の間は冷蔵保存で暑さに当てないようにできると良いでしょう。

収穫してから消費するまでの期間は?

野菜は取れたての新鮮な時が最もおいしいというイメージがありますが、取れたてのカボチャは実の中の水分が多く、糖の量も少ないため甘みがあまり感じられません。 

そのため、収穫後2〜4週間ほどキュアリングを行いましょう

キュアリングとは収穫後に切り口から腐るのを防ぐために、切り口を乾燥させることと、追熟させることを指します。

この処理を行うことで、でんぷんが糖にかわり、甘みが増して美味しくなります。

カボチャの使用方法を5つご紹介

ここからは、かぼちゃで簡単に美味しく出来るレシピを5つ紹介します。

まずは王道!カボチャの煮物

基本のカボチャの煮物レシピです。ほくほく甘いカボチャを味わうことができ、おかずや、お茶受けなどにも最適です!

  1. カボチャの種を取り除きます。
  2. カボチャにぴったりとラップをして600wのレンジで3分30秒加熱したら、一口大にカットします。
  3. 鍋に水とカボチャと調味料をすべて入れて落し蓋をして中火にかけます。
  4. ふつふつしてきたら弱火にしてカボチャが柔らかくなるまで煮れば完成です!

引用:https://www.kurashiru.com/recipes/451b52cd-601b-47d4-ac8e-4c1f73188f61

カボチャの甘辛焼き

薄めにカットしたカボチャをコンガリ焼いて、照りよく甘辛味に仕上げました。
お酢の隠し味で、もったり感なくたくさん食べられますよ!

  1. カボチャは、0.5〜1cm幅の食べやすい大きさに切ります。
  2. 多めの油を引き、裏表軽く焦げ目が付くまで焼く。
  3. 調味料を入れ、タレを絡めます。焦げやすいので一度火を止めましょう。
  4. 仕上げにごまをふり、出来上がり。※照りが足りない時は、水を加えましょう。

引用:https://cookpad.com/recipe/1105168

カボチャのスープ

カボチャが旬の時期に作ると、ついつい作りたくなるのがカボチャスープ。
カボチャの優しい甘みにほっこりします♪

  1. カボチャはラップのままレンジで500Wで2分チンする
  2. 玉ねぎは薄切りにして、カボチャの種を取り、皮をむき、一口大にきる。
  3. 鍋にバターを入れて、玉ねぎがしんなりするまで中火で炒め、
  4. 調味料、カボチャを入れてカボチャが柔らかくなるまで煮る。
  5. 中火〜中弱火カボチャが柔らかくなったら火を止めてミキサーにかける。
    ※ここでしっかりとペースト状にします
    ※時短でミキサーなしで、カボチャと玉ねぎが柔らかくなって崩れて来たら、お鍋の中でささっと裏ごししてもOK
  6. 出来上がったカボチャペーストを鍋に入れて、牛乳を入れる。
  7. お好みで生クリームやオリーブオイル、クルトンを飾って出来上がり。

引用:https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1830005904/

カボチャとキュウリのサラダ

カボチャの甘みやほくほく感を最大限に味わえるさっぱりしたサラダです。
きゅうりの下味がかなりのポイント。

  1. 1.カボチャはタネとわたを取って、皮つきのままひと口大に切る。
  2. 皿に並べ、レンジで柔らかくします。(もちろん茹でてもいいです)
  3. きゅうりは薄い輪切りにし、塩もみしてしばらく置く。
  4. 水気が出たらさっと洗ってしぼり、酢と砂糖を入れ混ぜましょう。
  5. カボチャが熱いうちに塩コショウをして、ざっくりと混ぜる。
    つぶし過ぎないように!スプーンで皮ごと切る感じです。
  6. 2のきゅうりも加える。
  7. カボチャの粗熱が取れたらマヨネーズを加えてざっと混ぜて出来上がり。
    ※マヨは少ないほうがおいしいです!

引用:https://cookpad.com/recipe/105343

キュウリも家庭菜園で育てられる野菜なので、作ってみても良いでしょう。
\キュウリの育て方についてはこちらの記事がおすすめです!/

カボチャと卵のサラダ

やさしい口当たりのおいしいカボチャと卵のサラダです。隠し味に醤油を加え、和風で食べやすく仕上がりました。

  1. 鍋に湯を沸かし、ゆで卵を作ります。
  2. 出来上がったら、殻をむき、粗めのみじん切りにします。
  3. カボチャは種を取り除き、1〜2cm角に切ります。
  4. 鍋にカボチャとたっぷりの水を入れ、ふたをして中火にかけます。
  5. 煮立ったら弱火にし、8分ほどやわらかくなるまでゆでます。
  6. カボチャをざるにあげて水気を切ります。鍋の湯は捨てます。
  7. カボチャを鍋に戻し、卵とマヨネーズ、顆粒コンソメ、醤油を入れ、
  8. よく和えて、出来上がり。

引用:https://cookien.com/recipe/34299/

いろいろなレシピで楽しめるカボチャを家庭菜園で育ててみては?

今回は、カボチャの種類や魅力、育て方からおすすめレシピまでまとめました。

色鮮やかで栄養価が高いカボチャは、サラダやコロッケ、煮物やシチューなどにも美味しい万能野菜の1つです。
また、甘みも強い野菜なので、お子さんにも大人気!

うどんこ病などの疾病に気を付けながら、栽培方法をきちんと守れば初心者でも育てやすいので、ぜひ、家庭菜園のお野菜に仲間入りをご検討くださいね。

 

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