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初心者でも安心!ピーマンの育て方を詳しく解説

近頃家庭菜園を始める人が増えています。

家庭菜園を始めようと思ってる人の中には、
「ピーマンを育ててみたい」
「初心者だけどピーマンを育てられるのかな」
と思う人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、

  • ピーマンの種類について
  • ピーマンを育てる時期
  • ピーマンを育てるための具体的な内容

について解説します。

家庭菜園初心者の人でもわかるように専門用語なども解説していますので、ピーマンの育て方が知りたいと思ってる人は、ぜひご一読くださいね。

ピーマンの種類について

ピーマンはビタミン C やカロテンを含み栄養価がとても高い野菜で、様々な大きさや、 色の種類があります。

ピーマンといえば、緑色をイメージする人が多いのではないでしょうか?
実は緑色のピーマンは未熟果なのです。未熟果とは、果実のことを言います。
緑色のピーマンが完熟すると、黄色や赤のピーマンになります。これがパプリカです。

ピーマンは初心者の人でも比較的育てやすいため、家庭菜園所初心者でもチャレンジしやすい野菜です。
たくさん品種がありますが、育てやすさには違いはなく、収穫する量や時期が異なります。

収穫したい時期などに合わせて育てる品種を選ぶと良いでしょう。

未熟な状態で収穫する→ピーマン(緑)
完熟した状態で収穫する→パプリカ(赤や黄色)

ピーマンを育てる時期

ピーマンは育てやすい野菜だと紹介しましたが、種から育てるのは難易度が少し高いです。
そのため今回は、苗から育てる場合の栽培時期をご紹介します。

ピーマンの苗は寒さで傷んでしまうことがあるため、5月頃に購入するのがおすすめです。
購入した苗は、5月中旬に苗を植えつけ、7月頃から10月頃まで収穫が可能です。

植えつける際の注意点などは後述しますね。

ピーマンを育てるために適している環境

ピーマンは気温が高い環境を好みます。 

具体的には、気温が20℃~30℃くらいがピーマンの栽培には適していると言われています。
湿度が高すぎる環境、乾燥しすぎている環境どちらも苦手としているので、湿度の管理には注意が必要です。 

ピーマンを育てる畑は、 日当たりの良い場所を選ぶのがおすすめです。

ピーマンを育てるために必要なアイテム

ピーマンを育てるのに必要なアイテムは以下のようなものが挙げられます。

  • ピーマンの苗
  • ピーマンを植える場所
  • 肥料
  • 支柱
  • マルチシート
  • クワやスコップ
  • ジョウロなどの水を与えるもの
  • 園芸用ハサミ
  • 麻ひも

プランターで栽培する場合はプランターも用意しましょう。

今回の記事では、露地栽培での育て方についてご紹介しますね。
露地栽培とは、ハウスやプランターなどではなく屋外の畑で作物を育てることを言います。

ピーマンを育てる手順

次にピーマンを育てる手順について、順を追って解説します。

土づくりをして環境を整える

まずは土づくりをして、ピーマンの苗を植える環境を整えましょう。
土づくりは、苗を植える2週間ほど前に行います。

STEP
土と肥料を混ぜ合わせる

 

STEP
高畝を作る

 

STEP
黒色マルチシートを張る

 

苗の植えつけを行う2週間ほど前に畑の土と肥料を混ぜ合わせ高畝を作ります。
高畝とは、畑の土を20cm~30cmの高さに盛り上げて作った場所のことです。
先述しましたが、ピーマンは多湿にも乾燥にも弱い野菜のため、高畝を作って水はけを良くしましょう。
高畝にすることで水はけが良くなるので、多湿を防ぐことができるのです。

なお、高畝は苗の植えつけ予定日の5日ほど前に作り、黒色のマルチシートをかけておきます。
マルチシートをかけておくことで土の温度が下がらないので、苗を寒さから守れるのです。 

マルチシートを張るメリット
・土の中の水分を適度に保つ
・雑草が生えてくるのを防ぐ
・土の中の温度を保つ
・雨で肥料や土が流れないようにする

ピーマンは連作障害を起こす可能性があるので注意が必要

ピーマンは連作障害を起こす可能性があるので、栽培する場所には注意が必要です。
連作障害とは、同じ科の野菜を何年も同じ場所で育てると、生育障害が起きてしまうというものです。

ピーマンはナス科の野菜なので、ナス科の野菜を育てていた場所でピーマンを育ててしまうと連作障害が起きます。

ナス科の野菜を具体的に挙げると、ナス・トマト・じゃがいもなどです。

連作障害とは、

  • 土壌障害
  • 生理障害
  • 土壌虫害

上記の3つが主に挙げられます。

それぞれどのような障害なのかを解説しますね。

土壌障害
土壌障害とは、土の中に細菌、カビ、ウイルスなどが増えすぎてしまい、増えすぎてしまったことで野菜の病気の原因となります。

生理障害
生理障害とは、栄養素が多くなりすぎてしまう、もしくは不足してしまい花は咲くのに実がつかない、といったことが起きる可能性があります。

土壌虫害
土壌虫害とは、土の中に特定の虫が増えすぎてしまい、根腐れを起こすことを言います。

このような連作障害を起こさないようにするためには、過去4年くらいの期間にナス科の野菜を育てていない場所を選ぶと良いでしょう。

苗の植えつけをする

土づくりをして苗を植える場所が整ったら、苗の植えつけをしていきましょう。

植えつけをする時期としては5月の中旬頃が目安です。
とはいえ、住んでいる地域により気温は異なると思いますので、最低気温が10℃を超える日が増えてきたら植えつけると思っていて大丈夫です。
植える時期が早すぎてしまうと、苗が寒さに負けてしまうので、早くなりすぎないように注意しましょう。 

市販の苗はポットに入って販売されていると思いますので、ポットから土ごと取り出して植えつけます。
わざわざ土を落とす必要はありません。
土を落とす必要はありませんが、ポットから出した苗の根は固まってしまっているので、軽くほぐしてあげましょう。

苗を植えつける時は、苗同士の間隔を20cmくらい空けておきます。
ピーマンの苗はあまり深く植えつける必要はないので、浅めに穴を掘り植え付けましょう。

苗が根付くまでには1週間ほどかかるので、毎日水を与え、水分が不足することがないようにします。

安定させるために支柱を立てる

ピーマンの株が安定するように支柱を立てて支えます。

支柱を立てるタイミングは1番花が咲いたあとになります。
苗の植えつけ後、2週間前後が目安です。
今回は、支柱を垂直に立てる方法で解説していきますね。

ピーマンの株は高さが1mほどになるので支柱の長さは1mから1.5mくらいが良いでしょう。
主茎が伸びてきたら、垂直に立てた支柱に結びつけます。
結びつけるときは、麻ひもがおすすめです。

ピーマンは枝が弱いので、風でグラグラしてしまったり折れてしまったりしやすいため、必ず支柱を立てて、支えてあげましょう。

整枝をして不要な枝を取り除く

葉がたくさん生い茂って、日が当たりにくい部分が出てきてしまった場合は、整枝をします。

ピーマンは他の野菜に比べて整枝の必要がないので、

  • 日光が当たりにくい部分が出てきてしまった
  • 風通しが悪くなってしまった

という場合のみ行っても問題ありません。

実際に葉がどのくらいついているかを見てから、整枝を行うか判断すると良いでしょう。

栄養が滞らないように摘果をおこなう

ピーマンは未熟果のため、収穫までの期間が短いですが、完熟果であるパプリカを収穫する場合は、苗の植えつけから収穫まで期間を要します。

実った果実をつけたままにしておくと、株への負担が大きすぎてしまい、長期間の収穫に耐えられなくなってしまいます。
そのため、実がたくさんつきすぎているようであれば、摘果を行いましょう。
摘果とは、最初に実をつけた果実を大きくなる前に取り除くことを言います。

5月~6月頃に花や実がついているにも関わらず、芽が育っていないような苗は、苗に負担がかかっている状態です。
芽が育っていない状態を確認したら、実や花を取り除き、苗に栄養が行き渡るようにします。

土が乾かないようにこまめに状態をチェックして水やり

ピーマンは気温が高い環境を好む野菜ですが、過度な乾燥、多湿に弱いです。

土が乾かないように適度な水やりは必要ですが、与えすぎにならないように注意が必要。
土の表面が乾いているかどうかを確認し、乾いている場合のみ水を与えます。
土の表面の乾き具合の目安としては、土を触って指につかないくらいをイメージしましょう。

1日に何度も水を与えるよりは、朝と夕方の2回程度、それぞれたっぷりと与える方法がおすすめです。
ピーマンは多湿にも弱いため、土の中の湿度が高くなってしまうと根腐れを起こすことがあります。

そのため、土の環境をチェックしてから水を与えましょう。

水やりのポイント
・土を触って指につかないくらい乾いていたら水やりが必要
・朝夕の1日2回、たっぷりと水を与える

肥料をたっぷり与えて株の消耗を防ぐ

ピーマンはたくさんの肥料を好む野菜です。

収穫が7月から10月くらいと長期間にわたるので、株が栄養不足にならないように肥料をしっかりと与えましょう。
肥料を与える際は、高畝に貼ったマルチをめくり、土と肥料を混ぜ合わせるように耕します。

軽く混ぜ合わせたら、マルチを戻しましょう。

花が咲いて約2週間後くらいから収穫を開始する

ピーマンの花が咲き、2週間ほど経ってから収穫を開始します。

実の大きさが7cm前後になったら収穫のタイミングです。
先述しましたが、肥料をたっぷり与えることで長期間収穫ができます。
また、必要に応じて摘果や整枝を行い、株に栄養が行き渡るようなメンテナンスを行うことで、完熟果まで楽しめるでしょう。

未熟果である、緑色のピーマンは花が咲いてから2週間後くらいで収穫を開始しますが、完熟果である黄色や赤色のパプリカは、花が咲いてから60日後くらいに収穫します。

収穫する際には、ヘタの部分をハサミで切って収穫しましょう。
枝が弱く折れやすいので、無理に引っ張るなどせず、ハサミを使用して収穫してくださいね。

ピーマンの育て方をマスターしてさまざまな種類を育ててみよう

ピーマンの育て方について解説してきました。

ピーマンは、

  • 1つの株から違った色の実が収穫でできる
  • 長期間収穫ができる

といった楽しみがあります。

整枝作業や摘花作業も他の野菜にくらべてシンプルなので、ピーマンを育てるのが初めての人はもちろん、家庭菜園初心者の人にもおすすめです。
自分で育てて収穫したピーマンは、いつも以上においしさを感じられるのではないでしょうか。

家庭菜園でピーマンを育ててみたいと考えている方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

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