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【キュウリを育てる】家庭菜園でのキュウリの育て方を解説

夏になると食べたくなる、キュウリ。
いろいろな方法で食べられるので、食欲が低下しやすい夏にぴったりの野菜です。

「キュウリを食べるだけでなく、自分で育ててみたい」
「家庭菜園でキュウリは育てられるの?」
と思う人もいるのではないでしょうか?

この記事では、畑仕事の経験がある筆者が家庭菜園でのキュウリの育て方について解説します。

具体的には、

  • キュウリを育てる時期
  • キュウリを育てるのに必要なアイテム
  • キュウリを育てる手順

などを解説します。

初心者の人でもわかるように用語の解説も交えていますので、キュウリを育ててみたいと思っている人はぜひご一読くださいね。

キュウリを育てる時期

キュウリの栽培時期は、種から育てるか苗を購入して育てるかによって変わります。

種から育てる場合は、苗から育てるよりも難易度が少し上がるため、初心者の場合は、失敗しにくい苗から育てる方法がおすすめです。
慣れてきたら種から育てる方法にもチャレンジしてみても良いでしょう。

キュウリは土の中の温度が20℃~30℃で生長しますので、苗から育てる場合は、5月に植えつけ、6月~8月頃に収穫というスケジュールになります。

種から育てる場合は、4月中旬に種をまき、6月~8月頃に収穫をします。

キュウリの育て方の特徴

キュウリは生長するスピードが速いため、肥料や水が不足しないように管理することが大切です。
つるがどんどん伸びていくので、茂りすぎないように手入れをします。

また、収穫が遅れてしまうと大きくなりすぎてしまい、キュウリらしいみずみずしい食感がなくなってしまうので、収穫時期には注意が必要です。

キュウリのみずみずしい食感からも想像できるように、キュウリはたくさんの水分を必要としますので、水やりはとても重要という特徴もあります。

キュウリは乾燥に弱いですが、過湿にも弱いため、水はけの悪い土や通気性の悪い土では育ちにくいので、土作りがかなり重要になります。

土作りについては後述しますので、確認してみてくださいね。

キュウリを育てるためのポイント
・水や肥料が不足しないように注意
・収穫のタイミングを見逃さない
・土作りをしっかり行う

キュウリを育てるために必要なアイテム

キュウリを育てるために必要なアイテムは以下のようなものが挙げられます。

  • キュウリの苗(種から育てる場合は種)
  • ポット(苗から育てる場合)
  • クワやスコップ
  • 石灰
  • 肥料
  • 支柱(2m~2.5m)もしくはネット
  • 麻ひも
  • じょうろなどの水を与えるもの
  • 黒色マルチシートや敷きわらマルチ

キュウリを育てる手順

次にキュウリを育てる手順を説明します。

種まきをして苗を育てる

春に種をまいて育てる場合は、4月中旬頃に種をまきましょう。

種まきの流れは以下のようになります。

STEP
9cmほどのポットに1cmくらいの穴を掘り、種を2~3粒まく

穴の中に重ねてまくのではなく、間隔をあける

STEP
種をまいたら、穴を土で覆う

土の厚さは1cm程度にします

STEP
たっぷりと水を与える

キュウリはみずみずしい野菜です。そのため、たっぷりの水を必要とします。

STEP
発芽したら間引き、芽を1本にする

およそ5日ほどで発芽します

キュウリの種は、25℃~30℃の気温で発芽しますので、芽が出るまではあたたかい空間で育てましょう。
簡易的なビニールハウスのようなものであたたかさをキープします。

発芽してからは風通しを良くして、少しずつ温度を下げ、屋外での植えつけに備えます。

土作りをして苗を育てる環境を整える

キュウリを育てる際に、土はとても大切な役割になります。

植えつけの約2週間ほど前になったら、土作りをしっかりと行って準備をしましょう。
土作りとは、育てる作物に合わせて畑の土を整備することを言います。

土作りの手順は以下のようになります。

STEP
畑の土と石灰を混ぜる

 

STEP
15cmほどの深さまで耕す

浅すぎると根がしっかり張れないので、注意しましょう。

STEP
高畝を作る

キュウリはたっぷりの水を好みますが、多湿な環境は苦手なので高畝にします。
※高畝とは、畑の土を20cm~30cm盛り上げて作った山のようなもので、水はけが良くなります。

STEP
黒色マルチシートを張る/敷きわらマルチを施す

マルチシートを張ることで、土の温度を保温できます。
キュウリは地面を這って生長する作物のため、根が浅い場所に生えます。

浅い場所に生えるため、日光が当たりすぎてしまったり水を過剰に吸い過ぎてしまうことがあるのです。

日光も水も大切なのですが、バランスが崩れると生長に悪影響になってしまうので、日光の当たりすぎ、過剰な水分を防ぐために敷きわらを施します。

敷きわらマルチの場合注意点があります。
厚みがあると、土とわらの間に根が張ってしまうので、厚くなりすぎないようにしましょう。

STEP
マルチシートに苗を植えるための穴をあけておく

50cmほどの間隔で穴をあける

葉が出たら苗を植えつける

苗に葉が出てきたら、植えつけ作業を行います。

キュウリの苗は寒さが苦手なので、植えつけは晴れた日の午前中がおすすめです。
土づくりのときにあけた穴に合わせて苗を植えます。
なお、キュウリの苗は乾燥を苦手とするので植えつける前にポットごと水につけるか、植えつけ後にしっかりと水を与えます。
植えつけ時、ポットから苗を取り出す際に、根を切らないように注意しましょう。

植えつけたら苗が倒れないように、仮支柱を立てる、もしくは、ネットを張って固定してください。

連作障害には注意が必要!

キュウリは連作障害を起こす作物のため、注意が必要です。

連作障害とは、同じ科の植物を毎年同じ場所に植えてしまうと、生育に悪影響が出ることを言います。

具体的には以下のような障害があります。

  • 土壌障害
  • 生理障害
  • 土壌虫害

それぞれ、どのような障害が起きるのかも解説しますね。

土壌障害
土壌障害とは、土の中に細菌、カビ、ウイルスなどが増えすぎてしまい、増えすぎてしまったことで野菜の病気の原因となります。

生理障害
生理障害とは、栄養素が多くなりすぎてしまう、もしくは不足してしまい花は咲くのに実がつかない、といったことが起きる可能性があります。

土壌虫害
土壌虫害とは、土の中に特定の虫が増えすぎてしまい、根腐れを起こすことを言います。

キュウリはウリ科の作物のため、同じウリ科のゴーヤ、カボチャ、スイカなどと同じところで育てると連作障害を起こしてしまうのです。
ウリ科の植物を育てていた場所でキュウリを育てようと思った場合、4年くらいは間隔をあけると良いでしょう。

とはいえ、家庭菜園だと場所が限られてしまいますよね。
その場合は、コンパニオンプランツを一緒に植えると良いです。

コンパニオンプランツとは、連作障害などを防いでくれる作物のことを言います。
キュウリの場合は、ネギやニラといったネギ科の作物がおすすめです。

キュウリのコンパニオンプランツの一例
・ネギ
・ニラ
・マリーゴールド
・パセリ
・シソ
・トウモロコシ
・オレガノ

生長を助けるために支柱に結びつける

キュウリのつるはどんどん生長します。

そのため、頻繁に支柱やネットに沿って生長するように誘導しましょう。


具体的には、1週間に1回程度誘引すると良いでしょう。
つるが支柱やネットに絡みつくまでは、麻ひもで結びつけてあげます。
親つるも子つるも結びつけましょう。

親つるとは、太くてしっかりしたつるのことで、子つるとは親つるから出ているわき芽のことを言います。

子づるの先端を摘み取る

子づるの先端を摘み取ります。

株の根元から30cm~50cmの範囲にある子づるは葉を1枚だけ残して、先端を取り除きましょう。
つるや葉が多すぎると、実に十分な栄養が行き渡らず収穫量が少なくなってしまいます。

元気なつるを残し、小さな子つるは取り除き、実に栄養が行き渡るようにしましょう。

つぼみや花を間引く摘花

苗が小さいまま実をつけてしまうと、苗への負担が大きく、生長しにくくなってしまいます。

そのため、1番目に咲いた花は取り除く作業が必要です。
不要な花を取り除くことを摘花と言います。

せっかく咲いた花を取り除くのはもったいなく感じるかもしれませんが、実をたくさん収穫するためには必要なことなのです。

不要な葉を取り除く下葉かきを行う

不要な葉は下葉かきで取り除きましょう。

下葉かきとは、不要な葉を取り除くことです。
株の根元から5枚目までの大きめな葉を取り除きます。
同時に、弱っている葉や色が黄色っぽくなってしまった葉も取り除きます。

特に弱った印象もなく、変色していない葉でも必要に応じて週に数枚取り除きます。
というのも、大きすぎると下にある葉や実へ日光が当たらなくなってしまうのです。

下葉かきは必要な工程ですが、取り過ぎてしまうと株が弱ってしまうので、取り過ぎないように注意してくださいね。

実がつきはじめたらこまめに追肥

苗を植えつけてから、2週間に1回程度のペースで追肥を行います。

追肥とは、種をまいたあとや苗を植えつけたあとに追加で肥料を与えることです。

植えつけ後、実がつきはじめたら1回目の追肥をします。
キュウリは生長するスピードが早いのでたくさんの肥料が必要です。
しかし、1回あたりの肥料の量が多すぎると栄養過多になってしまうので、少量を細かく与えましょう。

キュウリの根は広く浅く伸びるので、追肥は毎回同じ場所にするのではなく、根元、畝の肩の部分、畝の脇というように場所を変えましょう。

土が乾燥しないように水やりをおこなう

キュウリの95%は水分です。

そのため、キュウリを育てる場所の土に水分が少ないと実の生長に影響が出てしまいます。
具体的には実が大きくならない、変形した実になるということが挙げられます。

水が不足しないように、こまめな水やりがとても大切なのです。

こまめに収穫を心がける

実がつき始めたら、3本目くらいまでは実が小さいうちに収穫しましょう。
というのも、最初から実を大きくしてしまうと、株への負担が大きく、その後の収穫量が少なくなってしまうのです。

4本目以降は、実が20cmを越えたら収穫のタイミングです。
収穫する際には、実の表面にあるトゲが取れないように注意しましょう。
トゲが取れてしまうと、鮮度が落ちてしまうため、実の上の方を持ち、ハサミで切って収穫します。
無理に引っ張ることがないようにしましょう。

朝早くに収穫するとみずみずしい食感のキュウリが収穫できますよ。

なお、キュウリの生長はとても早いので、実がつき始めたらこまめに確認して、大きくなりすぎる前に収穫してくださいね。

キュウリの育て方をマスターして家庭菜園を楽しみましょう

この記事ではキュウリの育て方について解説しました。

キュウリはいろいろな料理に使えますし、初心者にも育てやすい野菜なので、ぜひ家庭菜園でキュウリ作りにチャレンジしてみてくださいね。

 

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