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トマトにまだら模様?!なぜこうなる?これって食べられる?

赤く色づき始めたミニトマトの房に、黄色や緑色の色ムラが出来た果実が混じっていることがありますよね。

そこで今回は、トマトに不審なまだら模様が発生した場合の原因について解説します。

食べても害はないのか、どんな対処法はあるのかなど、気になる点も併せてお伝えしますので、参考にしてください。

トマトにまだら模様がでる原因は?

トマトの果実にまだら模様の病斑がでる、葉に白い筋の模様ができている、吸引したような跡がついている、これらは全て害虫が原因です。

害虫と一口に言ってもいろんな種類があるので、葉や実の症状を良く観察して対処しましょう。

黄色いまだら模様は害虫の可能性

黄色いまだら模様は害虫の可能性
赤く色づくはずのトマトに、黄色いまだら模様がついていたら、カメムシが吸汁した跡かもしれません。中はスポンジ状になり、硬くて食べられなくなります。

葉に白い斑点が出た場合はアザミウマの可能性があります。実を吸汁されると褐色のかさぶたやデコボコができて、肥大にも悪影響が出ます。

吸引害虫の駆除は、農薬を散布するか、捕殺するかしかありません。吸い口から病気を感染させることもあるため、予防を徹底してください。

白い模様や斑点は病気の可能性

白い模様や斑点は病気の可能性
トマトの実に白い点々が付くのは、ウイルス・細菌などによる病気の可能性を疑いましょう。

代表的なものに、トマトかいよう病があり、果実に茶褐色の斑点が出て、徐々に白くぶよぶよ膨らんでいきます。

疫病もトマトやミニトマトが感染しやすいカビによる病気。進行すると暗褐色の病斑に白いカビが発生します。

対処法としては殺菌剤を散布してください。定植時に、株間を広くとる、粒剤を施用しておく、などが有効な予防策です。

トマトを上手に栽培するコツ

トマトなどナス科の野菜は、毎年同じ場所に植えると、生育が悪くなったり、病気に罹りやすくなったり、といった連作障害が出ます。

収穫量も減ってしまうため、連作を避けて育ててください。定植前には、尻腐れ病を防ぐため、土に苦土石灰(カルシウム)を混ぜ込むのがコツ。

また、ウイルス感染からトマトを守るため、高畝にして土壌排水をよくする、マルチをして水撥ねを防ぐ、雨除け栽培をするなど、できる限りの工夫が必要です。

実が付くまで肥料は控えめにする

トマトは、枝葉を伸ばして実をつけるといった一連の成長過程を繰り返しながら成長する植物です。

実が付く前に窒素の多い肥料をやりすぎると、葉や茎ばかりが成長してしまい、実付きが悪くなります。

また、確実に一番花を結実させることが、その後の収穫に影響するポイント。

一段目の実が付いたら一回目の追肥を行い、後は3週間おきに化成肥料を株もとに施しましょう。できれば、窒素少なめリン多めの肥料を選んでください。

きちんと整枝する

きちんと整枝する
トマトを定植したら、支柱を立ててしっかりと根付かせます。

通常はトマトの実付きが終わったら余分な下の葉が枯れるのが自然な老化現象。枯れた葉や余分な茎や葉はきちんと整えてやります。

そうすることで風通しや日当たりが良くなり、光合成がしやすくなります。余分な脇芽は手でプツンと折って整理しましょう。

水やりはしっかりする

よく「トマトは乾燥気味に育てると甘さが増す」と聞いたことがあると思いますが、このようなキメ細かい水分管理の栽培法は、プロのトマト農家ならまだしも家庭菜園には向いていません。

トマトは、土が乾いたらしっかり水やりして育てましょう。

水やりを怠ると、実付きや大きさに悪影響が出るだけでなく、カルシウム欠乏による尻腐れ病などの被害にも遭いやすくなります。

トマトを病害虫から防ぐ方法

梅雨の時期は、うどん粉病など、ウイルス性の疫病に気をつけなければなりません。また春から秋までアブラムシ、葉ダニ、ハモグリバエ、実が付き始めたらカメムシやタバコガにも気をつける必要があります。

風通しと水はけに気をつけ、土壌に含まれる肥料の窒素分が多すぎても病害虫が発生しやすくなりますので、定期的に葉や実の状態をチェックし、木酢液やミントスプレーなどで予防を徹底しましょう。

灰色カビ病

灰色カビ病
トマトの葉や花に茶色く枯れたものがある場合、灰色カビ病を疑いましょう。

灰色カビ病は進行がとても速いので、見つけ次第すぐに防除してください。発病してすぐの初期段階なら、希釈した炭酸水素カリウムなどの殺菌剤を散布することで防げます。

重度の場合、茎が茶色く変色して、実にも尻腐れ病が発生してしまいます。一度カビが発生した株は、葉に胞子が付着している場合があるので消毒散布しておきましょう。

うどんこ病

うどんこ病
トマトの葉に白い点々を見つけたら、うどん粉病を疑ってください。

うどん粉病は、糸状菌と呼ばれるカビの病気です。最初は葉っぱに白い菌糸が見つかり、黄色や茶色の病斑へと変化し、最終的には葉の表面が真っ白に覆われるため光合成ができなくなってしまいます。

初期の段階なら希釈した酢や重曹を散布すれば対応できます。

葉カビ病

葉カビ病
葉の表面に淡黄色の斑点ができ、裏側には茶色のカビが発生します。

高温多湿の環境下で発生しやすく、病斑が拡大すると、葉の表面にもカビを生じてしまいます。葉カビ病は、一度発生すると対策が難しい病気なので、なるべく早期発見と予防に努めてください。

密植を避け、風通しとマルチ、早朝加湿を心がけましょう。

トマト黄化葉巻病

トマト黄化葉巻病
タバココナジラミがウイルスを媒介して発症します。最初は葉の表面が葉巻状に巻きはじめ、黄色く変色して縮れていきます。

症状が進むと、株全体が委縮してしまう伝染病なので、株は抜いて処理してください。

当然、トマトの収穫は期待できません。定植時に粒剤を施用すると効果的です。

茶色い変色や斑点は食べても大丈夫?

トマトの実は、虫食いなどによって茶色い斑点が付くことがありますが、食べても問題ありません。

カルシウム不足でお尻の部分に茶色や黒の斑点が付く場合は尻腐れ病ですが、変色した部分を切り取って食べても大丈夫です。

ただし、見た目も悪く、食味が落ちるので、気になる方は過熱して使うとよいでしょう。

病気に強いミニトマトってある?

最近は、トマトならではの病気に強い遺伝子を持つ品種が育種されています。初心者でも育てやすく、農薬を使う手間が省けるかもしれません。

接ぎ木苗の「CFプチぷよ」は、皮が薄くフルーツのような甘さと舌触りが人気です。

「アイコ」は、ジューシーで、赤・黄色・オレンジ色のカラフルなミニトマト。やや大粒の「千果」は、玉割れしにくいのが特徴。糖度が高くフルーティで人気があります。

まとめ

今回は、トマトの実にまだら模様や色ムラが出たときの原因と対策についても解説しました。

トマトを栽培していると、いろんな問題に遭遇して初心者の方は驚くかもしれません。

いざというときの病気の対策法を知っておくことで、心にゆとりを持ってトマト栽培を楽しんでくださいね。

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