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パプリカの色づき|変化の仕方&色がつかない理由とは

彩やかな色で料理のアクセントになり、食べても美味しい野菜、パプリカ。

スーパーで手軽に買えますが、家庭菜園やプランターでも栽培できることをご存知でしょうか?

今回は、パプリカ栽培のポイントをご紹介します。パプリカが赤や黄色、オレンジに変色する仕組みや、うまく色がつかないときの対処法などをまとめました。パプリカ栽培初心者は必見です。

パプリカに色がつかないのはなぜ?

赤や黄色、オレンジなどの鮮やかな色合いは、パプリカ最大の特徴ですよね。しかし、パプリカを栽培していると、うまく色がつかないという事態に直面することがあるんです。

パプリカは、なぜ色がつかないことがあるのでしょうか?

赤色や黄色・オレンジ色に変色するしくみ

パプリカの色は、実に含まれる成分の違いによって変化します。

成分の違いが色に影響し、同じパプリカでもまったく違う色に生長するんです。

<含まれる成分の違い>

  • 赤:βーカロテン・カプサイシン
  • 黄色:ルテイン
  • オレンジ:βカロテン・カプサイシン・ルテイン

生長にともない、パプリカは果実のなかでさまざまな成分が分解されます。

分解することで、カプサイシンやβーカロテンなどが生成されるため、果実が色づくという仕組みです。

パプリカの色による味の違い

パプリカの色の違いは、成分の違いによるものだと前述しました。

成分の違いは、味にも影響します。赤・黄色・オレンジの味の違いをまとめたので、苗を選ぶときの参考にしてください。

パプリカの色 味の特徴
赤いパプリカ ・糖度が高く、甘い
・緑色と比較すると2倍の糖度
黄色いパプリカ ・フルーティーな味わい
・ルテインは抗酸化作用が高く、カボチャやニンジンにも多く含まれる
オレンジのパプリカ ・マイルドで優しい味
・美容効果が期待できる

パプリカが色づくには2ヶ月かかる

パプリカの色が変化するのは、植え付け後2ヶ月かかるといわれています。ほかの野菜と比較してパプリカは色づくのにかなり時間がかかるので、色が変わらないことを不安に感じる人が多いのでしょう。

パプリカの実は、色に関係なく最初はみんなピーマンのような緑色をしています。

赤いパプリカは、はじめに下が茶色く変色し、そこから鮮やかな赤に変わってきます。黄色いパプリカの場合も、下から少しずつ黄色に変わっていくのが特徴です。

なかなか色がつかなくても、焦ってはいけません。水やりや追肥を怠らず、色づくのを気長に待ちましょう。

パプリカの色づきを早める方法は?

パプリカの色づきを早められる明確な方法は、ありません。

しかし、パプリカは積算温度が一定量を超えると色づきはじめるといわれているので、暖かい環境で栽培するのが効果的だと考えられます。

積算温度とは、毎日の平均気温を足した温度です。ビニールハウスのような暖かい環境で育て、積算温度が早く超えるようにすれば、パプリカの色づきが早まる可能性がありますよ。

パブリカを追熟させる方法

パプリカを追熟させる方法は、とても簡単です。

  1. 果実の半分まで色づいたパプリカを収穫する
  2. 日当たりがよく、暖かい場所に置く

追熟の場合、水やりや追肥の手間がいらないので、忙しい人にはとくにおすすめです。しかし、追熟にはデメリットもあるので注意してください。

追熟させたパプリカは、枝になった状態で完熟させるよりも甘みが少なくなる傾向があるんです。甘くて味の濃いパプリカが好みなら、木になった状態で色づくのを待ったほうがよいでしょう。

パプリカ栽培のポイント

最後に、パプリカ栽培のポイントをまとめました。

苗の選び方から、水やりや支柱の立て方、発生しやすい害虫まで解説しますので、栽培前にチェックしておきましょう。

苗の選び方

元気な苗を選ぶことで、パプリカの栽培が失敗しづらくなります。

ここでは、パプリカの苗を選ぶときのポイントを6つ紹介しますので、苗を選ぶときの参考にしてください。

  • 葉が濃い緑色で、厚みがある
  • 節と節の間がせまい
  • 蕾がついている
  • 開花している
  • 病気や害虫の被害にあっていない
  • 苗の先端に新芽が出ている

追肥

追肥
パプリカはたくさんの花や実ができるため、成長には多くの栄養を必要とします。培養土には元肥や堆肥が含まれますが、パプリカの成長にともない肥料分は吸収され減っていくので、追肥しましょう。

追肥するタイミングは、植え付け後2週間です。株元に、規定量の水で薄めた液体肥料を与えるのがおすすめ。

パプリカは色づくまでの期間が長いため、定期的な追肥を怠らないことが栽培のコツです。2週間に1回、しっかり追肥することで、長い期間でもパプリカが元気な状態を保てますよ。

水やり

パプリカの水やりには、ポイントが2つあります。

土の表面が乾いたら、たっぷり水を与える

パプリカは、毎日決まった時間に水やりする必要はありません。

水を与えすぎると根腐れの原因になるため、土の表面が乾いたのを確認したら、たっぷり水を与えてください。

暑い夏は朝・夜の2回水やりする

パプリカ栽培における水やりの基本は、土の表面が乾いてからだと紹介しました。

しかし、気温が高い真夏は乾燥が早いため、水分不足を起こしてしまうことがあります。あまりにも乾燥が早いと感じたら、朝と夜の2回水やりするとよいでしょう。

支柱立て

パプリカは、成長すると草丈が80cmほどになります。そのため、栽培するさいは支柱を使いましょう。支柱で支えないと、成長した株が途中から倒れてしまう可能性があります。

また、パプリカは実が大きくて重いので、支柱は太めの18〜20mmを選ぶのがおすすめ。株にたくさん実がなっても、しっかり支えられますよ。

気になる害虫

気になる害虫
パプリカにつきやすい代表的な害虫は、アブラムシです。アブラムシは大きさ1〜4mmの害虫で、葉っぱに寄生し栄養を吸い取ります。

大量発生すると葉が光合成できなくなり、株が枯れてしまうので、見つけたら手で取るか殺虫剤を使い、早めに駆除しましょう。

まとめ

パプリカは栽培にとても時間がかかる植物です。色づくまでは約2ヶ月かかるため、気長に育ててください。少しずつ、色が変わる様子を楽しむのも栽培の醍醐味です。

苗を買ってきたら植え付けをし、支柱を立ててから栽培を開始します。土の表面が乾いたらたっぷり水やりをし、2週間に一度は追肥もしましょう。

ご紹介した栽培のポイントをおさえれば、自分でつくった美味しいパプリカが食べられますよ。

この記事もおすすめですピーマンの支柱|プランター栽培での立て方・高さとタイミング

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