植物の成長に太陽の光は欠かせないものですが、日陰でも育つ野菜があることをご存知でしょうか?
野菜のなかには、太陽の光があまり当たらない環境でも生育できる品種があるんです。
今回紹介する野菜なら、日当たりの悪い場所でも失敗せずに育てられること間違いなし。ベランダでのプランター栽培や家庭菜園でのガーデニングがより楽しくなりますよ。
目次
家庭菜園で栽培しやすい!日陰でも育つ野菜は?
ここで紹介する野菜は、7種類です。
日陰でも育つことはもちろん、初心者でも育てやすい品種を集めたので、家庭菜園やベランダが日陰になってしまう場合は選んでみてはいかがでしょうか?
ミツバ
ミツバは、仕上げに添えたり彩りに使ったりすることで、料理がワンランクアップすると重宝される野菜です。
爽やかな香りと独特な苦味があるため、料理に物足りなさを感じたときに活躍しますよ。
日陰でも問題なく育ち、水耕栽培にも向いているため、キッチンカウンターなどで育てる人も多いようです。
収穫は、草丈が15cmになってから。根元を3cm残してカットすれば、切った部分から新芽が生えてくるので、何度も収穫可能です。
パセリ
洋食の付け合せとして定番の野菜、パセリ。家庭菜園で栽培すれば収穫してすぐに飾れるので、いつもの料理が一段と華やかになりますよ。
パセリの特徴である柔らかい食感の葉は、強い陽射しを浴びると固くなってしまいます。
しかし、完全な日陰では徒長してしまうこともあるので、窓辺やレースカーテン横の優しい光が当たる場所での栽培がおすすめです。
ニラ
ネギの仲間であるニラは、鍋や炒めものなどで活躍するため、家庭菜園で作れば重宝すること間違いなしです。
ビタミンC・カロテン・カリウム・カルシウムなどの栄養素が含まれ、健康食材としても知られています。
15〜25℃ほどの気温を好み、日陰でも枯れることなく生育するのが特徴です。土の表面が乾いたらたっぷり水を与えるようにすれば、初心者でも簡単に栽培できますよ。
ミョウガ
ミョウガは、甘酢漬けや麺類の薬味、サラダなど、使い道が多い野菜です。食欲増進や血行促進などの効果が期待できるので、家庭で育てれば重宝するでしょう。
直射日光と乾燥した環境を好まないことから、北向きの菜園やベランダでも栽培可能です。
乾燥が気になる場合は、株元に腐葉土やワラを敷き詰めると乾燥しにくくなるでしょう。
小カブ 白 カブ
直径が5cm程度の大きさのカブを、小カブと呼びます。種まきから2ヶ月ほどで収穫できるので、家庭菜園におすすめの野菜です。
15〜20℃という涼しい環境を好むため、日当たりの悪い場所でも難なく育ちます。
チッ素量が多すぎると葉ばかりが大きくなってしまうので、注意してください。
青シソ
青シソは「大葉」とも呼ばれ、爽やかな香りで薬味などに使われる野菜です。
シソは大きく2種類に分けられ、ほかに梅干しの色付けに使われる赤シソもあります。日陰での栽培が向くのは青シソのみなので、間違えないようにしましょう。
一般的に青シソは、日当たりの良い環境での栽培が推奨されています。しかし、日の光が多いと成長し過ぎてしまい、葉が硬くなる可能性があるんです。
硬いシソは歯ざわりが悪いので、日が当たりにくい日陰で栽培しましょう。
リーフレタス
レタスといえば数枚の葉が結球しているものを想像する人が多いでしょうが、リーフレタスは結球しないタイプのレタスです。葉が丸まらないのが特徴で、シャキシャキした食感からサラダなどに向いています。
リーフレタスは日当たりを必要としないので、日陰でも十分生育可能です。
日陰栽培では土壌が乾きにくいので、水やりは土の表面が乾いてからたっぷり与えてください。
日陰で育つ野菜があるのはなぜ?
野菜には、なぜ日の光が必要なタイプと日陰でも育つタイプがあるのでしょうか?
ここでは、その理由を解説します。
陽性植物
日当たりの良い場所を好むタイプの植物を、陽性植物といいます。主な陽性植物は、以下の野菜です。
- トマト
- ナス
- キャベツ
- さつまいも
- ゴボウ
- たまねぎ
陽性植物は、1日に6時間以上日の光が当たる環境を好みます。そのため、南向きや東向きなど、日当たりの良い場所で栽培するようにしてください。
陰性植物
今回紹介している野菜のように、日陰でも栽培可能なのが、陰性植物です。
主な陰性植物は、前述した野菜のほかには以下の種類があります。
- クレソン
- フキ
- 小松菜
- ほうれん草
- アスパラガス
陰性植物は、1日の日照時間が1〜2時間程度でも栽培可能です。北向きや西向きなどの日当たりが悪い場所で野菜を育てるなら、陰性植物を選びましょう。
日陰や半日陰で野菜を育てるポイント
日陰や半日陰で野菜を育てる場合、ポイントを覚えておくことが大切です。
最後に日陰で野菜を栽培するときのコツを3つご紹介しますので、チェックしておきましょう。
成長が遅いので肥料をあげすぎない
野菜を日陰で栽培する場合、日の光が当たりにくいことから成長が遅くなるという特徴があります。
成長が遅いのに肥料をあげすぎると、野菜が栄養分を吸収しきれずに肥料焼けを起こしてしまう可能性も。
日陰で野菜を育てるさいは、肥料は与えすぎないように注意しましょう。
水をやりすぎない
野菜に水やりすると、太陽の光で水が蒸発していきます。
しかし、日陰で栽培していると土壌中の水が発散されにくいため、水やりの頻度が少なくなる傾向があるんです。
蒸発しにくい状態で水やりしてしまうと、根がいつも濡れた状態になります。これでは、根腐れを起こして野菜が枯れる可能性が高いので、水やりは控え気味に育ててください。
株間をしっかりとる
日陰でも育つとはいえ、植物にとって日の光は非常に大切な要素です。そのため、野菜同士の株間はしっかりあけて全体に日の光が当たるように栽培しましょう。
株間をしっかりとることで、少しの光を株全体で吸収し、より成長が促進されます。
まとめ
日陰でも育つ野菜は「陰性植物」と呼ばれ、1日に1〜2時間の日照時間でもスクスクと育ちます。
今回紹介した7種の野菜なら、家庭菜園でも簡単に美味しく育てられること間違いなし。日陰で野菜を育てるときのポイントに注意して、ぜひ栽培してみてください。
さまざまな料理で活躍する野菜ばかりなので、毎日の料理で重宝しますよ。
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