いろいろな料理の彩り薬味として利用されている「わけぎ」ですが、手間もかからず簡単に栽培できる家庭菜園初心者向けの野菜です。でも畑がないけど…という方もご安心下さい。プランターや鉢を使ったベランダ菜園にも最適なんです。
プランターで育てられるなら、いつでも新鮮なものを収穫する事が出来るので、ぜひわけぎ栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回はわけぎの植え付け方、時期、水やりなどの管理方法、収穫などについて紹介して行きます。
わけぎの育て方
「わけぎ」は、ネギと玉ねぎの品種の交雑種です。球根で増える植物で、花は咲かず、種もできません。葉はネギより少し細く、30cmほどの草丈に育ちます。緑黄色野菜で、βカロテンや葉酸、ビタミンCを含んでいます。βカロテンは、細菌に対する抵抗力を高める作用があり、がん予防にも効果が期待できる活性酸素の発生を抑制する働きがあります。香りの成分である硫化アリルは、胃腸を活発にして、消化促進、食欲アップにも期待です!
健康にも良い「わけぎ」のプランター栽培について、順番に紹介して行きます。
植え付け方と時期
プランターまたは、鉢を準備します。使用する土は、野菜に使用する培養土です。
植え付け時期は7月~10月ですが、暖かい地域であれば9月~10月がおすすめです。
植え付け方は、1つのかたまりが2球で植え付けます。間隔は10cm程度で、65cmのプランターであれば4~5球、10号鉢なら2~3球です。球根の先端が土から出ている状態の浅植えにしましょう。
水やり
プランターや鉢の表面が乾いたら、たっぷりと水やりを行います。乾燥状態が続くと生育が悪くなります。しかし、土の表面が湿っている状態で水を与えると過湿になり、球根の腐敗に繋がる為、注意が必要です。水の与えすぎはよくありません。
追肥、土寄せ
植え付け後2週間~3週間後、草丈が10cmほどになってきます。株元に土寄せを行い、液体肥料を薄めて与えます。その後、1週間に1回液肥を与え、半月に1度土寄せを行います。
収穫
草丈が25cm~30cm程度になったらいよいよ収穫です。収穫するときは、株元から地上部を3~5cmほど残して切り落とします。地上部を残さず切り取ってしまうと、次の葉が出なくなるので注意です。葉を残す事で、2~3回ほど収穫を楽しめます。何度も収穫したい場合は、液体肥料を与えると効果抜群です。
収穫後の管理
わけぎは、球根をうまく保管すれば翌年も植え付けることができます。春に保存する球根を選んで成長させます。その後球根が太ると葉が枯れて、休眠状態になります。その時期に掘り上げて、風通しの良い日影で乾燥させてネットなどに入れて吊り下げて保存します。
まとめ
「わけぎ」は病害虫の被害も少なく、栽培の手間もかからない野菜です。プランターでも簡単に育てる事もでき初心者の方でも満足の1品かと思います。
自分で育てた安心・安全な「わけぎ」をたくさん収穫して、いろんな料理で使ってみるのもおもしろいですね。