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パセリ枯れる原因3つ|パセリが好む環境と嫌がる環境を把握しよう

料理の仕上げに散らしたり彩りとして添えたりすることで、見た目を華やかにするパセリ。

ハーブの一種で、キレイなグリーンカラーと香りで重宝されていますよね。ベランダガーデニングや家庭菜園でも手軽に栽培できることでも、人気の野菜です。

今回は、パセリが好む環境と嫌う環境から、パセリが枯れてしまう3つの原因をご紹介します。

今までパセリをうまく育てられなかった人は必見。自宅でパセリをたくさん収穫できますよ。

パセリが枯れる3つの原因

パセリが枯れてしまうのは、3つの原因が考えられます。

ここでは3つの原因を解説しますので、栽培の参考にしてください。

病害虫による被害

パセリに病害虫が発生すると、それが原因で枯れてしまうことがあります。

パセリに発生しやすい病害虫をまとめましたので、チェックしておきましょう。

パセリに発生しやすい病気

・うどんこ病
うどんこ病
葉にうどんの粉をまいたような症状が出る病気です。

初期段階で症状の出た葉を取り除けば、被害は広がらないのですが、放っておくと葉が黃白色になり、枯れてしまいます。

・灰色かび病
灰色かび病
カビ菌が寄生し、葉が灰色に変色する病気です。灰色になった葉は葉緑素がなくなるので、光合成できなくなり、株の成長を阻害します。

さらに症状が進むと葉の色は黒くなり、枯れ落ちるのが特徴です。

パセリに寄生しやすい害虫

・アブラムシ
アブラムシ
パセリの葉裏に寄生し、ストロー状の口で栄養素を吸汁する害虫です。

体長1〜2mmと小さいものの、集団で寄生するため、被害が拡大しやすいという特徴があります。

・ハダニ
ハダニ
体長0.4mmほどの小さなダニの仲間です。ハダニが発生すると、葉が白くかすれたような状態になり、株全体が生育不良を起こします。

蜘蛛の巣を張ったように、葉が糸で覆われていたら、ハダニの寄生を疑いましょう。

水不足による乾燥

パセリは乾燥に弱いため、水不足になると枯れてしまう可能性が高いといわれています。そのため、水やりには注意が必要です。

パセリの水やりのコツは、土の表面が乾いていたらたっぷり与えることです。プランター栽培なら、底から水が流れ出るまでたっぷり与えてください。

夏などの気温が高い時期は水分の蒸発が早くなるので、水が乾ききる前に与えるようにしましょう。

根腐れ

根腐れ
前述したように、パセリは水分不足に弱い植物です。しかし、水を与え過ぎると根腐れを起こして枯れてしまいます。

根腐れとは、土に過剰に水分が含まれているせいで根が呼吸できなくなり、腐ってしまうことです。

パセリの葉が黄〜茶色に変色し、株全体に元気がないと感じたら、根を土壌から引き抜いてみてください。

根が黒くなり腐敗臭がするなら、根腐れを起こしている可能性が高いでしょう。

パセリが好む栽培環境

パセリを枯らさないためには、好む栽培環境で育てることが大切です。

パセリが好むのは、以下のような環境になります。

日当たり

日当たりがよく、水はけと風通しが良い場所を好みます。しかし、夏の直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまうことがあるので、夏場は半日陰で育てましょう。

栽培適温

パセリの栽培適期は春と秋で、好む気温は15〜20℃ですが、耐暑性・耐寒性に優れているので、一年中栽培可能です。

あまり寒いと根が凍結するので、プランターで栽培するなら、冬は暖かい場所で管理しましょう。

地植えの場合、寒冷紗や簡易ビニールハウスなどを設置して寒さ対策をするのがおすすめです。

パセリの育て方

続いて、基本的なパセリの育て方をご紹介します。

種まき〜収穫まで、栽培時期ごとのポイントをまとめましたので、とくに初心者は要チェックです。

種まき

パセリを種まきする時期は、年に2回あります。春まきの場合、4〜5月。秋まきの場合は9〜10月です。

時期をずらして種まきすることで、一年中新鮮なパセリが楽しめますよ。

<パセリの種まき手順>

  1. 育苗ポットに培養土をいれ、パセリのタネを水で洗っておく
  2. 1cm間隔になるよう、3〜4粒の種をまく
  3. 土はかぶせず、霧吹きなどで水をたっぷり与える

パセリの種は「好光性種子」といって、発芽するうえで光を必要とする種なので、土はかぶせないのがポイントです。

土づくり

パセリの土づくりで気をつけるポイントは、連作障害です。前作でセリ科の植物を栽培した土を使ってしまうと、連作障害を引き起こしパセリが枯れやすくなるので、注意してください。

苗を植え付ける2週間に、土壌に腐葉土や苦土石灰をすきこんでおきましょう。

そして、1週間前になったら堆肥と化成肥料をくわえます。1㎡あたりの配分は、堆肥が2kg、化成肥料が50gです。

植え付け

種まきしたパセリが発芽したら、こまめに様子をチェックし、間引きすることを忘れないようにしてください。

発芽した苗のなかから、とくに元気そうなものを2つだけ残して栽培します。そして、本葉が4〜5枚になった頃1本立ちにして育てましょう。

苗がしっかりしてきたら、プランターや菜園に定植します。このとき、株間は20cm以上あけるのがコツです。

育苗ポットから優しく苗を出し、根を傷つけないように植え替えましょう。

収穫

パセリを収穫するタイミングは、葉が12〜15枚ほどになったときです。

外側の葉から摘み取っていくのですが、取りすぎないようにしてください。8〜10枚の葉を残しておくことで、パセリは続けて葉を増やし一年中収穫できるんです。

育てるときの注意点

最後に、パセリ栽培時の注意点をご紹介します。

栽培時の注意点を知っておけば、パセリが枯れてしまう可能性がグッと減ること間違いなしです。

水やり

パセリの水やりのポイントは、プランターと地植えで異なります。それぞれのポイントを知っておきましょう。

地植え栽培

地植えの場合、地中の水分を吸収できるため、水やりは基本的に必要ありません。

しかし、高温が続くときや長く雨が降らないときには、パセリがグッタリしているようなら水やりしましょう。

プランター栽培

基本的には、土の表面が乾いたら底から流れ出るまでたっぷり水を与えます。1度に与える水の量が少ないと、水分不足を起こしてしまうことがあるので、注意しましょう。

気温が高い夏場は、水分の蒸発が早いので、朝・夕の2回水やりすることをおすすめします。

日中水やりすると、土のなかで水の温度があがり、根を傷める原因になるので朝・夕に1回ずつ与えましょう。

肥料の与え方

パセリは、うまく育てれば2年間収穫可能なため、タイミングを見て追肥が必要な野菜です。

肥料を与えるタイミングも、プランター栽培と地植え栽培で異なるので、それぞれのタイミングを知っておきましょう。

地植え栽培

地植え栽培で追肥する頻度は、1ヶ月に1度でよいでしょう。1㎡あたり30gを目安に、化成肥料を与えてください。

プランター栽培

プランター栽培の場合、水やりのさいに肥料の養分が流れやすいので、頻度は3週間に1度がおすすめです。パセリの株元に、1株あたり5gの化成肥料を与えましょう。

まとめ

パセリが枯れてしまう原因は、主に3つあります。

  • 病害虫
  • 水不足
  • 根腐れ

どれもパセリ栽培で起こりやすい障害ですが、正しい育て方をすれば簡単に防げます。

今回ご紹介した、種まき〜収穫までの育て方を実践すれば、パセリが枯れることがグッと減ること間違いなしです。

家庭でパセリを手づくりして、食卓を明るく飾りましょう。

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