トマトやミニトマトを栽培中、茎がポキッと折れてしまった経験はありませんか?丹精込めてお世話していた野菜が折れてしまったら、ショックですよね。
しかし、トマトが折れてもまだ諦めることはありません。今回は、修復の方法や対処法をご紹介します。対処法を知っておけば、トマトが折れたときも安心ですよ。
目次
トマトの茎は折れても再生できる
トマトの茎は、折れても再生するため、大きな問題はありません。
折れた部分を繋いだり、折れた茎をほかの場所で育てたりすれば、トマト栽培は続けられるんです。
折れた場合の対処法は、とても簡単です。簡単に手に入る道具で修復可能ですし、作業事態もとても簡単なため、誰にでもできますよ。
詳しい修復方法は後述しているので、これからトマトを栽培する人やトマトが折れて困っている人は必見です。何かあったときに困らないようにするため、チェックしておきましょう。
折れたトマトの茎を繋ぐ方法
トマトが折れてしまったときは、まず折れた部分を繋げられるか試してみましょう。適切に対処すれば、折れたトマトはまた繋がります。トマトの茎を繋ぐ3つの方法をまとめましたので、試してみてください。
折れた部分の断面を合わせる
トマトが折れてしまったら、まずは折れた部分の断面を合わせることが大切です。
茎の内部には繊維があるので、この繊維同士をくっつけるようにつなぎ合わせることで、折れた部分の修復が早くなります。
また、繊維同士を合わせて繋ぐことで、修復が終わったときに繋がった箇所がきれいに見えること間違いなしです。なるべく元の姿に戻るよう、断面を合わせて繋ぐことを忘れないようにしましょう。
折れた部分をテープで巻く
折れた部分は、テープで巻くようにしましょう。おすすめなのは、防水性のあるマスキングテープです。
工作用のセロハンテープやガムテープを使うと、トマトの茎にうまく接着しないため、折れた部分をしっかり繋げない可能性が高いでしょう。その点、マスキングテープならトマトの茎にもしっかり吸着し、防水性もあるため雨が降っても安心です。
マスキングテープは手軽に購入できるうえ、誘引や目印をつけたいときなど、さまざまな場面で活躍します。
トマトを栽培するなら、一つ持っておくと重宝しますよ。
支柱に誘引する
テープで巻いた部分は、そのままのしておくと重さでなかなか繋がらない場合があります。そうならないようにするには、支柱に誘引することが大切です。
折れた部分をテープで巻いて固定したら、マスキングテープや紐を使って支柱に誘引させましょう。こうすることで、折れた部分は支柱をつたって成長するので、問題なく栽培を続けられるんです。
折れた茎が治らなかったときの対処法
前述した方法を試しても、折れたトマトがうまく繋がらないことがあります。そうなると諦めてしまいがちですが、まだ大丈夫です。折れた茎が治らなかったときにできる対処法はまだ3つありますので、試してみてください。
わき芽を伸ばして主枝にする
トマト栽培では、一般的にわき芽は取り除くことが多いですよね。しかし、茎が折れてしまった場合は、折れた部分のすぐ下から生えてくるわき芽は摘み取らず、主枝として生育させるとよいでしょう。
茎が折れてしまうと、そこへ送るはずだった栄養分がわき芽へいくため、わき芽がスクスクと成長します。
栄養分がたっぷり送られたわき芽は、主枝のように太く強くなるので、折れた茎の代わりとなってくれること間違いなしです。
そして、折れてしまった部分はハサミなどできれいにカットするようにしてください。
ハサミなどできれいにカットするときと違い、トラブルで折れた茎は断面が汚く、カビが生えたり病気にかかったりする確率がアップするためです。
挿し木で株を増やす
折れた部分を挿し木として別で生育する方法も、おすすめです。挿し木にすれば、株が増えるためトマトの収穫量が格段にアップしますよ。
挿し木の方法は、とても簡単です。
- 深くて細い容器に水を張る
- 折れたトマトの茎を差す
- 日陰になる場所で管理する
- 毎日水換えする
1週間ほどで根が生えてくるので、十分根が生えたら植え替え、もとの株と同じように管理します。栽培スペースに余裕があるなら、挿し木にするとよいでしょう。
苗を買いなおして栽培する
対処法がどれも難しいと感じるなら、思い切って苗を買いなおすのも一つの手です。健康な苗を買いなおしイチからお世話するのは面倒かもしれません。
しかし、一度折れた経験があるなら栽培方法を変えることで、再度折れることは回避できるでしょう。
- 支柱でしっかり支える
- 紐などで支柱に固定させる
- 風よけを置く
トマトの茎を折れないようにするには、上記3つのポイントに注意して育てましょう。
主枝をしっかり支えることが、折れないようにするコツです。
茎が根元から折れた場合も大丈夫?
折れた部分が根元の場合も、基本的に対処法は変わりません。テープで繋ぎ合わせれば、折れた部分同士がくっついて、続けて栽培可能です。
株が大きい場合、テープだけでは上部の重みに耐えられない可能性もあるので、添え木するとよいでしょう。
添え木することで、折れた部分の強度が増して上部の重みをしっかり支えられます。
誘引作業で茎を折らないポイント
トマトの茎が折れてしまう原因の一つが、誘引作業です。茎を誘引するために強く結んだり引っ張ったりしたことで、ポキッと折れてしまうことがあります。
誘引作業でトマトの茎を折らないようにするためには、以下のポイントに注意しましょう。
- 麻ひもなどで8の字になるよう結ぶ
- 紐は強く結ばず、余裕を持って緩めに結ぶ
- 初心者には支柱誘引クリップがおすすめ
紐で強く結んでしまうと、結び目に傷がつき、そこから折れる可能性が高くなります。誘引するときは、緩めにするのが大切です。
クリップで挟むだけの支柱誘引クリップという商品があるので、力加減がわからない人は使ってみるとよいでしょう。
まとめ
トマトやミニトマトの茎が折れたときは、最初に以下の方法を試してみてください。
- 折れた部分の断面を合わせる
- 折れた部分をテープで巻く
- 支柱に誘引する
すぐに対応すれば、大抵の場合繋ぎ合わせられるでしょう。もしうまく繋がらないなら、わき芽を主枝にしたり挿し木にしたりすることで、栽培を続けられます。
家庭菜園で育てたトマトがある日突然折れてしまったら、ショックですよね。しかし、トマトは生命力が強いので、茎が折れても適切に対処すれば問題ありません。
茎が折れてしまったときは、今回紹介した方法で再生させて、自宅で美味しいトマトを楽しみましょう。