葉物野菜の虫食い

まずは、虫に食害される原因としですが、植物は、光合成をして、酸素と糖分を
作り出しています。酸素は、空気中に放出され、糖分は、土の中の窒素と結びついて
タンパク質に変わります。野菜は、昼間は、光合成をして、夜間は糖分を使って養分を
合成します。しかし、何らかの原因で、そのサイクルが乱れてしまうと糖分が、合成されず
に残っていまいます。害虫がまさに好むのは、このような糖分が多い葉です。
虫は、合成がうまくできない弱った野菜につきやすくなります。弱っている野菜は、味も
栄養分も十分ではないという事になります。元気に育った野菜は、糖分が合成されて
タンパク質やでんぷん質に変わっているので、虫もつきにくくなります。
良い土で、上部に育った野菜は、やはり健全に育ち、虫もつきにくいのです。

栽培で注意する事としては、肥料の与えすぎに注意しましょう。
窒素肥料が多すぎるとアミノ酸が過剰となり、野菜の糖分消費が増えてしまい、たんぱく質を
作る糖分量が少なくなり、葉が弱くなってしまいます。
物理的に害虫から野菜を守る方法としては、防虫ネットなどを使用することもおすすめです。
もし虫を見つけたら、卵を産む前に捕殺して、被害を抑えるなど、毎日の観察も大切ですね。