暑い夏になると、雑草にお困りになる方が多いと思います。そんな雑草対策として活躍するのが、草刈機です。しかしいざお店に行くと、排気量やハンドルの違い、持ち上げて刈払うもの、押して使うタイプなど、商品の種類が様々で自分では選べない!という方も多いのではないでしょうか?
本日はそんな夏場の雑草処理に大活躍する草刈機について、何を基準に絞り込んでいけばよいのかを中心に、それぞれのメリット・デメリットを含め、選び方をお伝えします!
最初に確認するべきポイントは、『誰が』『何のために』『どこで使うか』です。
目次
手押しタイプ?刈り払いタイプ?
まず、刈り払いタイプと手押しタイプの2タイプから選びましょう。
刈り払いタイプ
メリット | 最も流通の多いタイプで、使用場所を選びません。 |
デメリット | 持ち上げて使用するため、機体重量約5㎏前後の機械を振り回す腕力が必要です。 |
手押しタイプ
メリット | 車輪付きで手で押して作業するため、女性や高齢者でも簡単に作業できます。 |
デメリット | 平坦な場所で作業しないと操作が難しく、傾斜地には向きません。 |
軽さをとるか、パワー重視か
扱う機械のタイプが決まったら、次は仕様を確認しましょう。
『誰が使うのか』をイメージしてご検討下さい。
軽量タイプ
メリット | 排気量20㏄かそれ以下のものだと、本体重量4kg前後で扱いやすいです。 |
デメリット | 使用できるチップソー(刃)の種類でいうと、230mm推奨です。255㎜やナイロンコードはエンジン負担が大きく、使わない方が無難です。 |
パワータイプ
メリット | 排気量25㏄以上のものだと、使用できるチップソーの大きさ(刃の直径)を気にせず使えるので、大きなチップソーを選択すればその分作業が早く終わります。ナイロンコードも使えるため、際どい位置にブロックがある場所や塀の角、石が多い場所での使用も可能になります。 |
デメリット | 軽いものでも本体重量5㎏はありますので、相応の腕力と体力は必要です。 |
作業場所は、平坦な場所?それとも傾斜地?
次はハンドルの形です。ハンドルの形で作業中の姿勢が変わるので、無理な姿勢での作業を避けるためにあらかじめ作業場所を想定しておく必要があります。
『どのような場所で使うのか』をイメージしてご検討下さい。
両手ハンドル
メリット | 作業時に左右の腕が同じ高さになるので、平坦な場所で機械を横に振って使う際、腕の疲労が少ないです。 |
デメリット | 傾斜地で使用する際には、チップソー(刃)を地面と平行にする必要があるので機械を大きく傾けることになります。そうすると左右の腕の位置が上下に大きく傾き、作業姿勢に無理が生じます。 |
ループハンドル
メリット | 傾斜地での作業姿勢が楽になります。地面の向きが傾いていても、左手の手首の返しだけでチップソー(刃)の向きを変えられるので作業性が高く、またスリムな形状なので、片付けの際には倉庫の場所を圧迫しないのもよい点です。 |
デメリット | 平坦地での長時間使用に向きません。握る両手の位置が前後になるので、左右の振り子運動が多くなる平坦地での作業だと、左腕へ負担が偏ります。 |
ツーグリップハンドル
メリット | 山地管理など傾斜が強い場所での使用が◎です。ハンドルがなく、握りが前後に二つついています。左右の手で握り込み持ち上げやすいので、高い位置や、低い位置も刈り込みやすく、作業場所に高低差がある場所での作業に向きます。 |
デメリット | 振り子運動が多くなる平坦地作業では、両腕でバランスがとれないので腕の疲労が早く、体への負担が大きくなります。 |
動力はエンジンか、バッテリーか
初心者の方が一番とっつきにくいのが動力タイプです。
連続作業時間や、メンテナンスに関わる部分なので、頻度や一回の使用時間など、『どのくらい使用するのか』をイメージしてご検討ください。
2サイクルエンジン
メリット | 最も流通する万能型です。高速回転に向き、フルアクセル時の作業性が高いです。また、燃料である混合燃料は取扱店が多く、手に入りやすいです。 |
デメリット | フルアクセルで使用しないと、燃料が不完全燃焼を起こしやすく、機械が故障しやすくなります。目安として2週間使用しないなら使用後に燃料を使い切っておかないと、燃料詰まりを起こして故障する原因になります。エンジン音が大きく、振動も強いです。(耳栓や振動軽減の作業手袋の使用をおススメします。) |
4サイクルエンジン
メリット | 2サイクルエンジンに比べ、騒音も、振動も、故障も少ないです。 トルク(回転力)が強く、低~中速運転でもしっかり草が刈れます。 |
デメリット | 燃料がガソリンスタンドでしか購入できないので不便です。購入時にはガソリン携行缶も必要です。目安として1か月間使用しないなら使用後に燃料を使い切っておかないと、燃料詰まりを起こして故障の原因になります。2サイクルに比べれば使用者が少ないので、大勢で作業する際に自分の燃料だけがガソリンということも多く、不便に感じることもあります。 |
バッテリー
メリット | 静かで振動も少ないです。家庭用100Vのコンセントで充電できるので家電感覚で使用できます。分解・折りたためるタイプも多く、お片付けスペースがコンパクト、かつ、持ち運びも楽なのがうれしいです。燃料いらずで、廃棄ガスが出ないので、お財布にも地球にも優しいです。 |
デメリット | 力は強くありません。太い茎のある草や、まとまった茂みの刈込作業では、草がチップソー(刃)に絡みついてしまうこともあります。充電時間に対して、作業時間が短いものも多いため、30分以上作業する方には向かないかもしれません。 |
ここまでくれば、かなり絞り込めます!
デザイン性はどのメーカーも大きく変わらないのでお好みで、『誰が、どこの場所で、どのくらい使うか』で決めましょう!
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この夏こそは、自分にぴったりの草刈り機を手に入れて、雑草に負けない快適な夏をお過ごしください!