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津北店ブログ

ちょっと見直し除草剤

皆さんこんにちは。

農業屋 津北店です。

 

長かったサツマイモの植え付けシーズンもいよいよ終わり、暑い夏がやってきましたね。

4月ごろに早めに植え付けされた方は、そろそろ勢いよく蔓が伸びはじめているかと思います。

 

サツマイモは草抑えとしても優秀ですが、今から植える方、もしくはサツマイモ栽培をされない方はこれから雑草との戦いが待っているかと思います。

 

とはいえ近年の酷暑により、手入れが追いつかず草に負けてしまうこともしばしばあるかと思います。

 

そういう時こそ「除草剤」をうまく使いましょう!

まず気を付けていただきたいのが、「農耕地用」と「非農耕地用」のどちらを使うかです。

その名の通り、農作物の栽培・管理には「農耕地用」を使用します。

「非農耕地用」の除草剤は農耕地用に比べてお安い為、非農耕地用を使いたくなってしまいますが、こちらを使ってしまうと、「農薬取締法」違反として処罰の対象になってしまいます。

空き地などであれば「非農耕地用」でも構いませんが、いずれ畑として使用する予定がある場合は成分が残留する恐れもありますので、その場合も「農耕地用」を使用するのがおすすめです。

(公園、緑地なども農耕地用を使用します。)

 

また除草剤には大きく「液剤」と「粒剤」の2種類があります。

畑で使用できるのは基本的に「液剤」が多いです。

なので今回は「農耕地用」の液剤についてまとめます。

 

液剤は根から吸収されるタイプもありますが、農耕地用の場合、ほとんどの除草剤が葉に直接かかることで効果が出ます。(葉茎処理剤)

その為良かれと思って草を刈った後に散布してしまうと、本来光合成で効き目が現れるはずが、成分を反映させる葉が存在しないため効かない(枯れない)、なんてこともあります。

 

また、光合成で効き目が出るタイプの除草剤は曇りの日や雨の前、日があまり当たらない場所では効果が劣る場合があります。

根から吸収されるタイプの除草剤もありますが、こちらは雨などで畑に浸潤してしまう恐れがあり、畑では使えなかったりします。

雨の前に使うのを避けた方が良いと記載がありますが、その理由には雨で除草剤が洗い流されるだけでなく、こういった成分の流亡もあるからです。

 

その他にも高温時を避けるというのもポイントです。

高温時は散布した液剤が吸収される前に蒸発してしまうからです。

とはいえ、夏場の散布では朝などに散布しても日がさすとすぐ暑くなって蒸発してしまうということもあります。

その場合は「除草剤専用展着剤」の利用をおすすめします。

薬剤が草に付きやすくなる一般的な展着剤と違って、除草剤専用展着剤は草の表面のクチクラ・ワックス層を溶かし、素早く効果が内部まで届くようになります。

ラウンドアップなど一部の除草剤には既に展着剤成分を含んでいるものもありますよ。

 

散布してから枯れるまでに日数がかかる除草剤も多いです。

枯れ始めまで1週間程度、完全に枯れるまではもっと日数がかかる場合もあります。

急いで枯らしたい!という方は即日で枯れるタイプの除草剤もありますよ。(要印鑑)

 

最後に、そもそもその除草剤が枯らしたい草に効果があるか、というのもポイントです。

除草剤にはかかった植物を無差別に枯らすタイプと一部の植物しか効果がないタイプがあります。

芝生用除草剤などはこの一部しか効果がないタイプです。

このタイプはイネ科などには効果がありません。

また、濃度不足によって効果が出ない場合もあります。

根が深いササやスギナなどは濃いめの倍率で散布しないといけない場合が多いので、お使いの農薬のパッケージなどに記載されている倍率を守って使用してくださいね。

最近増えてきている「薬物抵抗性雑草」(この辺りでは「オヒシバ」「メヒシバ」が多め)は、一部の薬剤に対して抵抗を持ってしまった為、他の雑草が枯れる中、抵抗性雑草のみが残って版図を広げている…なんて光景も見かけます。

同じ成分の除草剤を使用し続けると抵抗性雑草が増える原因になりますので、2、3種類の成分が違う除草剤をローテーション使用できればベストです。

どの雑草に効果があるかはホームページなどから確認できます。

お調べすることもできますので、引いた草など実物をお持ちいただければ確認いたしますよ。

 

 

*まとめ*

 

①農薬の倍率を守る。

②晴れの日の気温の低い朝方に散布する。

③展着剤(できれば除草剤用の展着剤)を使用する。

④草は抜いたり刈ったりする前に散布する。

⑤しっかり枯れるか確認する。

⑥枯れない場合は農業屋スタッフに聞いてみる!

 

 

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農業屋 津北店

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☎︎059-245-5800

営業時間:9時から18

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津北店 向出店長

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