皆さんこんにちは!農業屋 鈴鹿店です。
いよいよ11月も下旬に差し掛かりましたね。
天気予報を見ていると、今はまだ最低気温も10度前後のようですが、12月に入ると一気に5℃ほど下がるかも、ということです。
屋外で育てていた夏野菜や観葉植物、熱帯性植物も、5℃以下になると一気に枯れてしまう可能性があります。
そこで、いくつか防寒の手段をご提案します。
・丸ごと鉢植えに植え替え
ゼラニウムなどの半耐寒性植物はコンパクトなものは丸ごと掘り上げて鉢に植え替えてしまう「鉢上げ」がおすすめです。
丁寧に掘り上げる事で植物へのダメージを最小限にすることができる為、繊細な植物に向いています。
デメリットとして、場所をとってしまう為スペースに限りがある場合、全てが収納できないこと、鉢植えなどの資材が必要な事です。
この場合、ビニール製の簡易温室や安価なビニールハウスセットを利用して収納スペースを増やしてしまうことで収納数がアップできます。
・水差し水耕維持栽培(トマト、バジル、パッションフルーツなど)
上記の品種は生命力があるものの、屋外では霜で枯れてしまう可能性が高い作物です。こういった水耕栽培などもできる品種は、20〜30センチぐらいにカットした枝をコップなど水に刺してある程度暖かい屋内に入れておくことで、そこから根が出て来年以降もさし穂として使うことができます。
この方法であれば鉢上げよりも省スペースで株を維持することができます。
デメリットとしてカットする以上、一定数は枯れてしまう可能性があること、カットされた状態から育てる為、株が大きくなるまで時間が掛かること、また品種によっては増殖にあたる為、種苗法上販売、譲渡などが出来ないことです。(ご家庭で楽しむ範囲では大丈夫です)
使用する水は水道水で大丈夫ですが、「ルートン」や「メネデール」、液肥などを薄めにあげる事でより元気な状態で冬越しができますよ。
・農業用ビニールや不織布でカバーする
移植が難しい作物や寒さに弱い果樹も守ることができるのがこの方法です。
一番効果的なのは農業用ビニールですが、雨が通らなくなる為、時々水やりをする必要があります。
また蒸れやすくなるため、暑い日にはビニールを外すなどして熱気を逃すのも大切です。
ベタがけと呼ばれる薄い不織布を使用した場合、農業用ビニールよりも保温や透光性は劣りますが、蒸れにくく値段も安価な為、直接風が当たらないだけでも霜焼けを防ぐことができる柑橘類の幼苗や寒さにやや弱い品種はこれらの方法がおすすめです。
・もみがら、バーク堆肥などでマルチングする
こちらは寒さにある程度耐性がある植物向けの対策です。
ビオラやパンジーなどの冬花でもこれらの対策によって葉痛みや過乾燥、過湿を防いたり、玉ねぎなどの根が浅い作物が霜柱で浮き上がってしまう予防にもなります。
使用後は自然と畑に還元される為、畑の土も良くなるのがメリットですね。
ただし、もみがらやくんたんなどは軽い為、風が強い地域だと飛んでいってしまう可能性があります。
また、寒さに弱い品種はこの方法だけでは枯れてしまう可能性がありますので、別の方法と併用するのがおすすめです。
当店のある鈴鹿市は海側と山川でかなり気温も天候も違います。
特に鈴鹿山脈からの鈴鹿おろしは強烈ですよね。
油断せず対策して、しっかりと作物や花を守ってあげましょう。
もし、ほかに良い方法があるよ!という方は是非スタッフにもお教えくださいね!
**営業時間変更のお知らせ**
コロナウイルス対策として2022年11月21日(月)より、営業時間を9:00〜17:00とさせて戴きます。
チラシでは17:30までとなっておりますが17:00までが正しくなります。
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