こんにちは。
農業屋 鈴鹿店です。
久々の更新になってしまいましたが、本日は通りすがりに見たトウモロコシ畑をご紹介します。
写真のとうもろこしは茎の途中部分から折れてしまっていますね。
原因はいくつか考えられますが、一番はトウモロコシの大害虫「アワノメイガ」の仕業でしょう。
この蛾の幼虫は、葉に着いた卵から生まれた後、トウモロコシの主軸部分に食い込みながら侵入します。
その後、軸内部を食べ進みながら実の内部にも侵入して食い荒らします。
内部を齧られた所が弱くなって、風などで簡単に倒れてしまうのです。
対策としてはネットで親の蛾の侵入を防ぐ他、成虫が花粉の匂いに反応して寄ってくる為、早めに雄の穂をある程度カットしてしまう事です。(全て刈り取ってしまうと受粉ができずトウモロコシが取れなくなるため注意が必要です!)
ただし、これらは非常に手間がかかるため、農薬によるこまめな防除がお勧めです。
この時期は雨が多く、またトウモロコシもどんどん成長していくので、週1回程度の防除がお勧めですが、それは難しい場合は「デナポン粒剤」が簡単です。
こちらは粒剤が葉の根元に溜まることで、効果が長持ちします。
雄の穂が出た頃、雌の穂が出た頃の2回の散布で済むため一番手軽な防除になるかと思います。
いずれにしても軸の内部に入られてしまった場合は薬がかからず効果が出ないため、穂が出る前に早めの対策が必要です。
これから暑い日も続きますので、作業はなるべく楽に、そして大収穫を目指したいですね!