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一宮千秋店ブログ

里芋の芽だし

こんにちは。店長の内山です。

里芋の種芋が続々入荷していますが、お店で芽だしの方法についてのお問い合わせが非常に多くあります。

里芋の植え付け前に尾張地方では芽だしをして植えるのが一般的のようです。

しかしそのやり方についてはネットを見ても見つからず、お店でのご質問にもお答えしきれませんでしたが、

今日はみのり出品者の里芋名人に貴重なお話をお聞きできましたので早速お伝えさせていただきます。

① 植え床を作る
苗床にするところを深さ10センチほど平らに掘ります。
底に厚さ3センチほどわらを敷き詰めます。
わらの上に1センチほど土を被せます。

② 覆土を作る
種芋に被せる土(覆土)の上でわらを燃やし、燃え尽きる前に土に混ぜ込みます。
(白く燃え尽きた灰では効果が劣ります)
これを3回ほど繰り返した土を被せることで、強健な芽に育ちます。

③ 種芋の植え込み
種芋を芽を上にして、詰めて並べます。
出来上がった②の覆土を、芽の上2センチくらいの厚さまで被せます。
その上にわらを厚さ3センチほど被せます。
ジョロでまんべんなく、底のわらにまで浸みる程度に十分水をかけます。
わらを抑える程度に透明のポリでマルチングします。
さらにトンネルをかけて完成です。

④ 本畑への移植
20日くらい経ったら、床の中央あたりの一番伸びている芽の長さが2センチくらいになったところでマルチを外します。
最初より少なめに、種芋が湿る程度の水やりをします。
トンネルをかけ直し、その際苗焼け防ぐため、すそに隙間を明けて若干の換気ができるようにします。
本葉が出てきたら葉が開かないうちが本植えの最適期です。
土が乾いていて、これから雨という日がベストです。

★芋の育ちと天気のタイミングが合わない場合、芋の芽が育ちすぎないようにするには、育苗用の土を使ってポットに仮植えします。
芽が伸びすぎず、またポットの中で根が育ち、天気が良くなるまでの数日時間稼ぎが出来ます。土が少ないので、乾燥しないよう水やりを忘れず行いましょう。

以上、相当な手間は必要ですが(^^;

「これをやれば失敗しない。」と太鼓判でした。

②のくだりなんかはもう、秘伝のワザですよ。

実際この方の里芋は絶品ですから、ぜひやってみてください!

(この方のお名前はネットでは控えさせていただきますので、お店でぜひお尋ねください!)

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